堺市
  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大
図書館トップページ図書館コラム> 和室de落語
戻る

和室de落語
平成28年11月9日(水曜)

 平成28年11月9日、栂分館で落語会を開催しました。

 演者は一昨年、昨年に引き続き関西大学の文化会クラブ「落語大学」の皆さんです。

 落語大学は昭和38年創立の歴史あるクラブで、現・桂文枝さんが在籍したことでも有名です。

写真:宮戸川

お一人目は2年生の花の家きとら(はなのや きとら)さんです。
マクラでは最近通学電車の中で読んでいる本の話題から恋愛小説の話になり、恋愛のからむ噺「宮戸川」が始まります。


写真:宮戸川2

帰りが遅くなって厳格な親に締め出された半七。早合点する癖があるものの親切な叔父さんの家で泊めてもらうことにします。
ところが、同じく締め出された近所の娘お花が「私も泊めて」とつきまといます。
勝手に同行してきたお花を見た叔父さんは案の定二人をカップルと勘違いし、半七の釈明に耳を貸してくれません。


写真:読書の時間

お二人目は同じく2年生の千里家亜論(せんりや あろん)さん。
古典落語と創作落語のどちらがいいか客席の挙手で決めてもらい、多数決で創作落語「読書の時間」(桂文枝/作)を演じました。
創作落語が演じられるのはこの会初めてのことです。


写真:読書の時間2

学校で「読書の時間」が始まるので、ツトム君はお父さんの本棚から司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を拝借して持っていきます。
ところがそれを知ったお父さんは真っ青に。実は「竜馬がゆく」はカバーだけ、中身はエッチな小説だったのです。
その頃何も知らないツトム君は先生に指名されて持参の本を音読することになり…


写真:会場の様子

終演後、お二人への質問コーナーもありました。芸名の付け方や日常のお稽古方法など落語大学の活動についても教えていただきました。
お二人ともマクラで図書館に触れていただいたほか、きとらさんはお手本に図書館のAV資料を利用することもあるとお話されるなど、図書館の宣伝もしてくださいました。


写真:展示資料

来場の方には、図書館特製の「落語に親しむブックリスト」2種類(「上方落語がよくわかるブックリスト」と「落語がもっと楽しくなるブックリスト」)をお配りしました。
栂分館ではブックリスト掲載の資料を中心としたブックフェア「あなたも落語通」を11月末まで実施中です。展示資料はすべて借りられますので、手に取ってご覧ください。