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1902年頃と2012年の写真

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1902年頃の写真 2012年の写真
撮影月日:2012年7月6日
撮影場所:堺市堺区南旅篭町東3丁1-2
南宗寺山内武野紹鴎の墓(供養塔)を正面より撮影

『堺大観』第4巻、p.27,p.29-32、上記写真はp.40-41間に掲載、明治35年前後


南宗寺境内紹鴎の墓について

武野紹鴎は、堺の皮革商・信久の子で村田珠光(じゅこう)門下に茶を学び、利休の師として知られる茶人。連歌も堪能で、珠光風侘茶の完成に尽力した。一閑居士(いっかんこじ)・大黒庵と称す。津田宗及(つだそうぎゅう)、今井宗久(いまいそうきゅう)、千利休らに珠光のわび茶を伝え、特に宗久を娘婿にして財産・茶器を譲った。写真左の木の根で墓が傷み、修復した模様。墓は臨江寺にあるので、こちらは紹鴎の供養塔である。塔からシュンシュンと音が聞こえるとの事。利休の墓にも穴がある。


参考文献

『堺市史』第7巻,p.600-619,p.745-752
『南宗寺史』、曽根研三編、南宗寺、1927、p.44-46
『和泉名所図会』巻之一、秋里籬嶌、寛政7年(1795年)
『堺鑑』中、衣笠一閑、貞享元年(1684年)