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堺市子ども文庫連絡会 子どもゆめ基金助成活動
星川ひろ子さん 講演会
「こころの目でみる~私の絵本づくり」

画像:講演会の様子

9月17日、中央図書館にて、堺市子ども文庫連絡会の主催で、星川ひろ子さんの講演会を開催しました。
ご自身も障害のあるお子さんを育てられている星川さん、ご家族のことを撮った「ぼくのおにいちゃん」をはじめ、明るく暖かな表現の写真絵本にはファンも多く、会場は大入り満員。

障害のある保育園の先生が主人公の「ぼくたちのコンニャク先生」では、これまで、障害をテーマにした子ども向けの絵本の出版がなかったため、カラー撮影ひとつをとっても、出版社との意見の相違があったそうですが、星川さんは、障害を特別なことととらえず日常としてとらえてほしいのでカラーにこだわりたい、とご自身の思いを曲げませんでした。
結果、できた絵本は赤ちゃんからも人気の本となりました。また、障害を知らない子どもにこそ届けたい、障害は持ち味であり、特別なものではないとの思いを語られました。

いろんな物体に“かお”を見つけた写真集「びっくり箱」のひとつひとつの写真にまつわる制作秘話、赤ちゃんの成長を追った「あかちゃんてね」のエピソードなど、星川さんの情熱的なお話をたくさん聞け、エネルギーをもらった講演会でした。
星川さん、素敵なお話をありがとうございました。

ワークショップ「しゃしんであそぼ!」 当日の様子

星川ひろ子さんプロフィール

写真家。1950年東京生まれ。日本写真学園研究家卒。
「ぼくたちのコンニャク先生」で1996年日本絵本賞、第6回けんぶち絵本の里大賞を受賞。
「ぼくのおにいちゃん」は1997年度の中央児童福祉審議会〈特別推薦文化財〉に指定された。
子どもに向けて障害を持つとはどういうことなのかを暖かく伝える作品を数多く発表している。
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