「図書館で解決!?」第21号 「坂本龍馬」に関する本を探そう! |
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図書館の本は、「日本十進分類法(NDC)」により分類された番号の順に並んでいます。同じ分野の本がひとつの場所にまとまっていると、調べる場合にとても便利です。しかしテーマによっては、いくつもの分野の棚を見たほうがより多くの情報を得られる場合があります。
今回はそんな一例として、歴史上の人物、坂本龍馬の探し方を紹介します。
「坂本龍馬の本を探す」といっても、探すことは坂本龍馬の生涯全般であったり、海援隊のことであったり、人によってさまざまです。「とにかく坂本龍馬についての本が読みたい」という場合はまず館内の検索機(OPAC)をご利用ください。書名や件名の項目に、下記の坂本龍馬に関連する言葉(キーワード)を入れて検索すると、画面に堺市の図書館(ご希望の図書館だけに限定することもできます)で所蔵する本が表示されます。
キーワード : 坂本龍馬 坂本竜馬 高知県 幕末期 海援隊
情報を探す場合、コンピューターの検索機能だけに頼るのではなく、直接本棚の本を確認することも大切です。坂本龍馬に関する情報を探す場合は、次の4つの分野の本棚を中心にご覧ください。
坂本龍馬の一生をまとめて読みたいときは、まず「伝記」の本棚にお進みください。
「日本人の伝記」の本の分類番号は、「289.1」です。「伝記」の本のラベルは、取り上げる人物の姓の頭一文字を二段目に表示し、探す本を見つけやすいようにしています。
坂本龍馬について書かれた伝記の本には、右のラベルをつけています。
表紙カバーを、晩年の坂本龍馬の写真が飾ります。出版当時高知県立坂本龍馬記念館館長だった監修者が、多くの研究家たちと、豊富な写真を用いながら龍馬の生涯を紹介します。筆まめで有名な龍馬が姉・乙女に送った手紙には、どんなことが書いてあるのでしょうか。この本ではその手紙を現代語訳つきで読めます。
コンパクトな本ですが、脱藩~勝海舟の客分~薩長密約の仲介~海援隊~暗殺まで、史実に基づいた資料の紹介とともに解説がなされています。 坂本龍馬について、より興味をもった方が、他の本も読みたいと思ったときに、ここに掲載されている本が役立つでしょう。 幕末期に興味をお持ちの方には、同著者の『新撰組』もおススメです。
坂本龍馬が生きた時代の背景を知りたいときには、歴史や日本史の本棚にある本が役立ちます。歴史の本は、取り上げている内容の時代順に並べています。坂本龍馬が活躍した時代は、江戸時代の幕末期。 「江戸時代・幕末史」の分類番号は「210.58」で、対象となる本には、右のラベルを貼っています。 (ラベルの2段目の△は、本によって変わります)
歴史もののドラマや小説で興味を持った方は、こちらの本はいかがでしょうか。藩士たちの相関関係の図や維新の時代背景などは挿絵を使い、幕末を学ぶ上で必要なポイントを押さえた説明をしています。
龍馬を生んだ故郷について知りたいときには、地方史についての本棚をご覧ください。
歴史の本棚は、時代で分けたあとは(日本の)「地域史」が続きます。
龍馬の出身地「高知県」の歴史に関する本には、右のラベル 「218.4」がついています。
(ラベルの2段目の△は、本によって変わります)
歴史上の人物を理解するには、その人の育った環境に注目することも大切です。坂本龍馬の生まれた場所、土佐藩成立や藩体制など高知の歴史について書かれた本もご利用ください。
土佐の歴史を中世・戦国まで遡り、土佐を統一した長宗我部氏や十五代藩主山之内容堂など主要人物が紹介されます。龍馬が暗殺された1867年、寺田屋事件の翌年に、土佐藩の歩兵隊とフランス兵との衝突から切腹事件に発展したのが“堺事件”。土佐藩と堺は、深いつながりがありました。
龍馬ゆかりの地を訪ねたいときなど、歴史上の人物に関心が高まったときは、その人物の生まれ故郷や活躍した場所の旅行関連本の棚「旅行・紀行」もご覧ください。史跡名勝ガイドなどが、参考になります。分類番号は、「291」(日本国内)です。小数点以下で、国内の地域が細分化されます。坂本龍馬生誕の地の“高知”は「291.84」、絶命の地“京都”は「291.62」です。
龍馬が登場する小説を読みたい場合には、小説・エッセイの棚をお探しください。基本は著者の姓のアイウエオ順に並んでいます。どの本に龍馬がでてくるのかわからない、というときは次の本などが役立ちます。
坂本龍馬などの著名な歴史上の人物は、インターネット上にも様々な情報があります。記念館などがHPを作っている場合も多く、高知県立坂本龍馬記念館のホームページも充実しており、年表やゆかりの地、Q&Aなどのコーナーがあります。
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