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「図書館で解決!?」第20号
「昔のくらし、昔のあそび」について調べたい

堺市立図書館
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◆「昔のくらし、昔のあそび」について

カット:「ケンケンパ」をするはてなちゃん 親子の会話で、或いは同世代の人とのおしゃべりの中で「昔はこんな服を着ていたよ」とか、「こんな遊びがはやったね」などの会話が交わされる事はありませんか。

また高齢者の方が、昔の生活道具や写真などを見て、色々なことを思い出し、昔のことを語ることによって生き生きとしてくる、このことを、認知症の予防や治療に役立てる「回想法」 という取組みも注目されています。

ここでは「昔のくらし、昔のあそび」について書かれた本を紹介しました。

カット:凧上げをするはてなちゃん これらの本を読んだり見たりすることによって、今まで知らなかった昔のことを勉強したり、懐かしく思い出したり、また、異なる世代間で交流するきっかけにしてみませんか?

おもに、日本十進分類法の「382」(風俗史. 民俗誌.)「383」(衣食住の習俗)「384」(社会・家庭生活の習俗)・・・と民俗学の方面から資料を紹介しましたが、その他の分野の本も一部載せています。

読みたい本が見つかったら、それらの本と共に、ひととき、タイムスリップをお楽しみください!

目次 カット:どんぐり

「昔のくらし、昔のあそび」についての本
付録ブックリストはこちら→

昔のくらしについて調べる

◇ くらしあれこれについての本は

まずはおおまかに、「昔のくらしについて知りたい」と思った時、このような本はいかがでしょうか?

『暮らしの中の民俗学』 全3冊
  一日   一年   一生 吉川弘文館 2003 382.1/ク

「人の暮らし方」を「一日」、「一年」、「一生」という時間の単位で区分し、その各々の中で、日本人のくらしについて考えるというユニークな切り口の本。

『日本人の暮らし 20世紀生活博物館』 柏木 博 他/編 講談社 2000 382.1/ニ

20世紀の100年は、日本人の暮らしが大きく劇的に変わった時代。この時代を生きた「ふつうの人」の「ふつうの生活」について書かれた本。30人以上もの様々な分野の専門家によって、執筆、編集されている。


◇ 衣・食・住に絞って調べてみると

昔の暮らしの中でも、特に服装について、食生活について、あるいは住まいについて知りたい時、書名の中に「衣・食・住」に関連する言葉を探すのもよいでしょう。

『十二単から現代のきものへ』 中路 信義/著  源流社 1982 383.1/ナ

日本人の民族衣装である「きもの」について、美しいカラー写真とともに説明。神代(かみよ)からの日本のきものの流れがよくわかる。

『洋裁の時代 日本人の衣服革命』 小泉 和子/編著  OM出版 2004 383.1/コ

第二次世界大戦後、日常に着る衣服は洋服が当たり前となった。和服から洋服への変化の過程について書かれている本。昔懐かしい洋服の写真が多数載っている。

『新編 十代に何を食べたか』 平凡社+未来社/編  平凡社 2004 383.8/シ

大正から平成に十代を過ごした世代の違う人たちが、十代の時に食べたものについて語る。著者は茶道家元、作家、詩人、栄養士など様々な分野で活躍する39人。

『日本の食生活全集 27 聞き書 大阪の食事』 中路 信義/著 源流社 1982 383.1/ナ

日本人の民族衣装である「きもの」について、美しいカラー写真とともに説明。神代(かみよ)からの日本のきものの流れがよくわかる。

『図説 日本住宅の歴史』 平井 聖/著 学芸出版社 1980 383.9/ヒ

先史時代、古代・中世から近現代までの住まいについて、豊富な図面、写真を駆使して解説している。支配階級、庶民、それぞれの住まいの変遷についてよくわかる。

『写真でみる 民家大事典』 日本民俗建築学会/編 柏書房 2005 383.9/シ

伝統的民家を豊富な写真で解説した書。民家の性格から生活感のある写真が多数掲載されている。建物の形と暮らし、地方別の民家の特色についての二部構成からなる。巻末には、見学することのできる日本、韓国、ヨーロッパの民家園(資料館、民家村、博物館など)の一覧あり。〔貸出できない本です〕


◇ 時代別に調べてみる

ある時代にスポットをあてて調べる場合、例えば、次のような本があります。

『ビジュアル・ワイド 明治時代館』 小学館 2005 L/210.6/ヒ

「明治」がどういう時代であったのか、歴史、文化、人々の暮らしなどのすべてにわたって解説。多数の写真、図を使って色鮮やかに時代を再現している。

『子供たちの大正時代』 古島 敏雄/著 平凡社 1997 384.5/フ

著者個人の記憶を元に書かれた本。「四季」「遊び」「家、学校、町」の3つの章に分かれている。大正期の実生活を示す資料が乏しい中、歴史の専門家による丁寧な時代の振り返りは貴重な資料といえる。

『昭和こども図鑑』 奥成 達/文 ながた はるみ/絵 ポプラ社 2001 384.5/オ

子ども目線で見た、昭和20年代、30年代、40年代の子どもの暮らしと、それを彩る道具、世相、遊びについて書かれ、描かれている。昭和の時期に子ども時代を過ごした人にとっては、懐かしさを感じる一冊。

『キャラメルの値段』 市橋 芳則/著 河出書房新社 2002 337.82/イ

この本の副題は「昭和30年代・10円玉で買えたもの」である。昭和30年代の物の値段を軸にして、多数の写真とともに、「昭和」という時代をふりかえる。


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昔のあそびについて調べる

「昔のあそび」は、実際にやって見せてもらい、そのあと自分でやってみて、初めてその面白さや奥深さがわかるのかもしれません。しかし、本で追体験することも可能です。以下に参考になる本を紹介します。子どもの本のコーナーにある本もあります。

『こども遊び大全』 遠藤 ケイ/絵と文 新宿書房 2001 384.5/エ

男の子編、女の子編に分けて、なつかしの昭和児童遊戯を紹介している。著者が自分の子ども時代の記憶を辿りつつ(あらわ)した総手書きの書。

『ふるさとあそびの事典』 東陽出版 1976 384.5/フ

カット:独楽(こま) あそびを「戸外」「室内」「自然」「行事」と大きく四つに分類し、紹介している。単に遊び方について書かれているだけでなく、その由来や歴史にもふれているのが特徴。

『たのしい手づくりあそび全書』 小林 佳代他/編 東陽出版 1993 384.5/タ

工作あそび、草花あそび、折り紙あそびと大きく3つにわけた構成となっている。オリジナルの手づくりおもちゃも紹介。さし絵が豊富でわかりやすい。


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訪ねてみませんか?

『大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館』 大阪市

(http://konjyakukan.com/)

日本で最初に開館した住まい専門の博物館。江戸時代後期から戦後にかけての住居に関する資料や模型を展示。随時、イベントや企画展も開催されている。

『日本民家集落博物館』 豊中市服部緑地内

(http://www.occh.or.jp/minka/)

日本各地の代表的な民家を移築復元し、関連民具と共に展示している野外博物館。

『日本玩具博物館』 兵庫県姫路市

(http://www.japan-toy-museum.org/)

個人運営であるが、日本を代表する玩具博物館として知られている。日本の郷土玩具、海外145カ国の玩具や人形など8万点余りの資料を所蔵・展示している。


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(平成22年8月10日)