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「図書館で解決!?」第17号
「裁判員制度」について知りたい
堺市立図書館
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カット:裁判官のハテナちゃん

 平成21年5月21日に「裁判員制度」がスタートしました。20歳以上の日本国民であれば、誰でも裁判員に選ばれる可能性があります。
 最高裁判所調べによると、裁判員に選ばれるのは大阪地方裁判所の管轄では211人に1人。また、大阪堺支部の管轄では415人に1人となっています。(2008年11月26日朝日新聞朝刊)
 みなさん、裁判員になったときの心構えはもうできていますか?「うーん、まだちょっと…」の方は、図書館の資料を予習にお使いください。
 図書館では、手にとりやすい入門書やビデオやDVDなど視聴覚資料もご用意しています。
 わからないことがあれば、職員に遠慮なくお尋ねください。

裁判員制度は、裁判員法(正式名称:裁判員の参加する刑事裁判に関する法律)で国民の中から選ばれた裁判員が裁判官と共に重要な刑事裁判を行うものと定められています。国民が裁判に参加し、誰もが納得できる裁判にしようというのが制度導入の目的とされています。堺市に住んでいる人は、基本的に堺東の大阪地方裁判所・堺支部に行くことになります。


目次 カット:老若男女の裁判員の方々
付録:裁判員制度ブックリスト(HTML版) 
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キーワードをあげてみましょう

調べるときは、はじめにいくつかの手がかり(キーワード)を決めましょう。館内の検索機(OPAC)で検索するとき、主題別に並んでいる書架を探すとき、関連のホームページを探すときなどに役立ちます。

①主なキーワード

 裁判員制度 裁判員 裁判員法 刑事訴訟法

②関連キーワード

 司法制度改革 裁判所 法務省

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裁判員制度全般について調べましょう

 裁判員制度の本は、分類「327.67(陪審・陪審員制度)」の棚に収めています。
 見つからない場合は、職員にお尋ねください。


『裁判員制度ブックレット』   最高裁判所/著 最高裁判所 2005

「裁判員制度とは?」「裁判ってむずかしそうですが」などの質問に、最高裁判所事務総局刑事局長が答えます。

『これ一冊で裁判員制度がわかる』   読売新聞社会部裁判員制度取材班/著 中央公論社 2008

“裁判員制度を理解するための100問100答”と、“もっと深く理解するために”の2章で構成されています。

『これでわかる!裁判員制度』   平野 哲郎/監修 実業之日本社 2008

Q&A形式で、ときおりマンガも入れながらの解説があります。

『知る、考える裁判員制度』   竹田昌弘/著 岩波書店 2008

裁判員制度の仕組みとともに、導入のわけ、問題点・課題点、どのような影響をもたらすのかをまとめています。

『よくわかる裁判員制度と刑事訴訟のしくみ』   藤田裕/監修 三修社 2008

裁判員制度だけでなく、取り扱う刑事裁判の説明もあります。

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裁判員法も調べてみましょう

 裁判員法は、平成11年に司法制度改革審議会が設置され、約5年かけて成立しました。裁判員関連の資料の巻末に載っていることもありますが、載っていない場合は、次の資料や六法全書をご利用ください。


『有斐閣判例六法』平成21年版   青山善充/編集代表 有斐閣 2008

裁判員法の成立で改正された他の法令(地方自治法、刑事確定訴訟記録法、組織的犯罪処罰法など)や、裁判員の辞退事由を認める政令なども載っています。

“法令データ提供システム/総務省行政管理局”
  http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi

用語“裁判員”で検索すると見ることができます。

“裁判員制度”
  http://www.saibanin.courts.go.jp/shiryo/index.html

最高裁判所のホームページ内“裁判員制度”の資料集のページには、裁判員法のほか“裁判員の辞退事由を認める政令”ものっています。

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裁判員制度の抱える課題とは

 裁判員制度については、えん罪や量刑、裁判員になった人の負担などさまざまな懸念があがっています。いろんな人の意見に注目してみましょう。


『えん罪を生む裁判員制度』   石松竹雄/編著 現代人文社 2007

 えん罪の生まれる背景を分析し、裁判員制度の公判前整理手続きで無罪の発見ができるかを問題提起しています。

『激論!「裁判員」問題』   木村晋介/監修 朝日新聞出版 2008

第一部では賛成派の刑事弁護界の重鎮と反対派の元裁判官それぞれの主張が紹介され、第二部は二人の討論で構成されています。

『裁判員制度はいらない』   高山俊吉/著 講談社 2006

裁判員制度に反対する一般市民やさまざまな分野の専門家の意見を紹介し、裁判員制度の問題点をあげています。今、どうして裁判員法が必要なのかにも言及しています。

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子どもたちに裁判員制度ってなあに?と聞かれたら

 平成20年3月告示の新学習指導要領で、法教育の視点を導入することが示されています。子どもさんが裁判や裁判員制度に興味を示されたときには、次の資料をご利用ください。


『イラストで学べる裁判員制度』全3巻   裁判員制度研究会/編 汐文社 2007

“裁判員制度ってなあに?” “あなたが裁判員になったら” “もっと知ろう裁判と裁判所” の全3巻で構成されています。対象は小学校高学年からですが、大人にも十分通用する情報がつまっています。

『わたしたちと裁判』新版   後藤昭/著 岩波書店 2006

小学生・中学生が起こした裁判(髪型の自由を訴えた事件など)を事例に、裁判のはたらきや裁判員制度を身近な問題として紹介しています。

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ビデオ・DVDもあります

裁判所や法務省によって作成されました。ストーリーのあるドラマ仕立てになっていますので、「本はちょっと苦手…」の方におススメです。


カット:コーヒー飲みながらページをめくるはてなちゃん
『評議 裁判員制度広報用映画』   最高裁判所 ビデオ
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Webサイトの情報も使いましょう

 裁判員法は、平成11年に司法制度改革審議会が設置され、約5年かけて成立しました。裁判員関連の資料の巻末に載っていることもありますが、載っていない場合は、次の資料や六法全書をご利用ください。


◆法務省 「裁判員制度」
  http://www.moj.go.jp/

“裁判員制度コーナー”では、裁判員制度全般以外に、関連する資料集として法令、政府の関連会議資料などの情報が得られます。

◆最高裁判所 「裁判員制度」
  http://www.saibanin.courts.go.jp/

“見てなっとく!選任手続き”では、アニメを使ったクイズ形式で、裁判所からの通知を受け取った人に役に立つ情報が得られます。

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(ご紹介した資料は、平成22年9月3日現在の情報です)

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