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郷土資料展「堺と住吉」 もどる
 

 図書館では、平成12年から、所蔵している郷土資料を展示し、広く市民のみなさんに「ふるさと堺」を知っていただく企画を行っています。(過去の資料展についてはこちらをご覧ください)

 今年は、8月9日から8月31日まで、「堺と住吉」をテーマに、資料展を開催しています。

 住吉大社は、江戸時代の大和川付け替え以前は堺と地続きであったため、「堺の住吉」として、多くの堺の人々の信仰を集めてきました。
海を守る神として、現在も境内には堺の漁業者や商人の名が残る燈籠が多数あります。
堺とつながりの深い住吉について、「諸国名所百景」をはじめ、関連の絵図や図書、絵葉書・写真等を約50点展示しました。

写真:郷土資料展「堺と住吉」の様子
郷土資料展「堺と住吉」の様子

主な展示内容

住吉大社や堺〜住吉間の名所を中心に資料を展示。

1)住吉大社:
「摂州住吉宮地全図」「住吉社細見絵図」「住吉神社境内領地絵図面」「堺市史史料写真・住吉神社卯葉神事、住吉神神輿宿院渡御之光景」

2)住吉周辺の名所:
「諸国名所百景(泉州堺なにわやの松)」「住吉難波屋(笠松)」「住吉名勝図会」「堺名所・住吉神社」「大阪名所・住吉神社」

3)堺と住吉:
「荒和大祓御祭礼図」「住吉・堺名所並ニ豪商案内記」

4)源氏物語と住吉:
「与謝野晶子訳『新訳源氏物語』」


展示資料(一部)
住吉社細見絵図
『住吉社細見絵図』

 江戸時代中期の明和8年(1771)の絵図です。
西の端(絵図の下側)には、高燈籠(たかとうろう)が描かれ、海に面して住吉の浜から灯台の役割を果たしていたことが伺えます。

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摂津国一之宮住吉神社御境内領地絵図面
『摂津国一之宮住吉神社御境内領地絵図面(抄写)』

宝永元年(1704)に大和川付け替えによって、南北に領地が分断されています。
堺北庄は、住吉神社の領地であったため、堺と住吉とのつながりが深かったと考えられます。

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難波屋(なにわや)の松
難波屋(なにわや)の松
『諸国名所百景』『住吉難波屋』


茶店・難波屋の庭にあった松は、住吉大社参詣の途中、紀州街道脇にあった名所でした。大小2株の笠を広げたような大松で、大は直径100m、小は50mもありました。
昭和20年頃まではあったそうですが、現在は残っていません。近くの安立(あんりゅう)小学校で笠松復活のため苗木が育てられています。
『諸国名所百景』には、「泉州堺なにわやの松」とありますように、当時はすでに堺と大和川で隔てられていたにもかかわらず、住吉の地は堺と密接なつながりがありました。

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 関連ブックフェアとして、資料展開催期間中、今回のテーマに関連する書籍約50冊を中央図書館2階一般閲覧室にて展示しています。
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