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 コーヒーポット中学生向きおすすめの本2007年

ノンフィクション
金原瑞人[監修]による 12歳からの読書案内  海外作品
金原瑞人/監修 すばる舎


 実は年をとると、外国文学は読むのが大変になってくる。慣れない名前や風習になじむまでが、面倒になるのだ。だからこそ、心のやわらかいうちに、若い人にもっと海外の作品を読んでほしい!翻訳家金原瑞人以下18名がおすすめする海外作品のブックガイド。
中学生はこれを読め!
北海道書店商業組合/編 北海道新聞社


 札幌の書店が始めた「中学生の棚」。本の面白さを、本から離れてしまった中学生にわかってもらうためだった。それがやがて道内62店でのフェアとなり、道外へも!いわゆる児童書は半分もないが、書店員の「読んでほしい!」という気持ちのあふれるリスト。

自由って、何? こども哲学」 
オスカー・ブルニフィエ/文 西宮かおり/訳 重松清/日本版監修 朝日出版社

 自由ってなんだろう?なんの役に立つ?わからないって決めてかかって、考えてみない人もいるのでは?そんな空気みたいにつかみ所がなくって、面倒な「自由」。ページをめくれば素朴な質問がポンポン飛び出してきます。「自分」「気持ち」「生きること」など、身近な題材から考えることへ導く「こども哲学」、全7冊。

「男の子がオトナになるために 1 きみのこと、 2 からだとこころ3 学校4 家族
ビル・ジマーマン/原作 大野泰男/訳 汐文社


 「男らしい」ってどんなことだと思う?強い、かっこいい、泣かない・・・、それって、自分が本当になりたいもの?みんなはどう思っているんだろう。アメリカで500人の男の子に送られたアンケート調査を元に書かれた、思春期に悩む男の子たちへのメッセージ。

未来のきみが待つ場所へ 先生はいじめられっ子だった
宮本廷春/作 講談社


 著者は中学卒業時、九九が二の段までしか言えず、成績がオール1だったこともありました。小学校低学年の頃からいじめられ、先生や親などまわりの大人にも助けてもらえなかったのです。ところがある出会いをきっかけに猛勉強し、今では高校の数学の先生です。みんなも夢をあきらめないで!

恐竜研究所へようこそ
林原自然科学博物館/著 童心社

 この本は、1995年にモンゴルのゴビ砂漠で行われた、恐竜化石の発掘調査について紹介したものです。総勢15人、1ヶ月かけてゴビ砂漠を移動しながらの調査は大変で、トラックの故障などトラブルも起きます。発掘だけでなく、復元の様子や、恐竜に関する仕事などについての紹介もあります。

クマノミとサンゴの海の魚たち(ちしきのポケット5)
大方洋二/著 岩崎書店

 映画ですっかり人気者になったクマノミ。けれどクマノミが暮らすサンゴの海には、ほかにもさまざまな魚たちが暮らしています。美しい写真で、サンゴ礁の生きものたちの暮らしを紹介しています。近頃失われつつあるサンゴの大切さを見直してみてください。

元気になってねフェンディ 子ども病院のチャイルド・ライフ・スペシャリスト
大塚敦子/著 小学館


 チャイルド・ライフ・スペシャリストという仕事を知っていますか?病院に来る子ども達やその兄弟に、どこが悪いのか、どんなふうに治していくのかを説明し、病気の不安、痛み、苦しみから子ども達を少しでも楽にしてあげる仕事です。心臓の病気で入院した少女・フェンディを通して、その仕事を紹介します。

棚田を歩けば
青柳健二/著 福音館書店

 山や谷を切り開き作られた棚田は、人と自然が折り合いをつけながら作り上げたものです。大変な手間がかかることから手放す人も出て、一時危機的状況にありましたが、最近では日本の原風景として人気となり、ボランティアの手も入り、復活の兆しを見せています。春夏秋冬いろいろな姿を見せてくれる棚田。日本だけでなく、アジアやアフリカの美しい写真が収められています。

スギ林はじゃまものか
山岡寛人/著 旬報社


 スギ林業は、苗を植えてから伐採まで、最低でも30年はかかるという。苗のうえつけ、下草刈り、枝打ち、間伐など、著者が勤務した中等学校(中学高校6年制)の生徒たちとともに行った演習林での体験報告。さらに、森林の成り立ちや、森林を作る知恵なども学べる楽しい本。

ねこのことわざえほん
高橋和枝/著 ハッピーオウル社


 人にまつわることわざはいろいろありますが、それをねこに当てはめてみると・・・。今までねこなんて気にもとめていなかったあなたも、この本を読むと、ねこの前を素通りできなくなってしまうかもしれませんよ。

よみもの(日本)

トリッポンのこねこ」「トリッポンとおばけ」「トリッポンと王様
萩尾望都/作 こみねゆら/絵 教育画劇

 
トリッポンは小さなねこを飼っていた。名前はカエル。なんにでも飛びつくから、トリッポンが名付けた。ある時、森のはずれに引っ越したのだけれど、カエルは散歩に出かけたまま帰ってこなかった。トリッポンはカエルを探しに出かけた。すると、森の奥に「ねこの国」があった。迷子になったねこはここに来るという・・・。

なかおかはどこぜよ
田島征彦/文  関屋敏隆/絵 ブッキング

 よしおが昼寝をしていると、高知弁を話すへんなおっちゃんがあらわれた。中岡慎太郎という人を探しているらしい。しんちゃんのお父さんと同じ言葉で話すので、よしおはおっちゃんをしんちゃんちに連れて行った。すると二人は仲良くなって、酒盛りを始めてしまった。1990年刊行の絵本の復刊。

ルリユールおじさん
いせひでこ/作 理論社

 大切にしていた図鑑がこわれてしまった。本屋には新しい図鑑がたくさんあるけど、私はこの本をなおしたい。「大事な本ならルリユールのところに行ってごらん」それは本のお医者さん?やっとみつけたルリユールのおじさんにお願いしたら、丁寧に修理してくれて、私の本は私だけの本に生まれ変わった。講談社出版文化賞絵本賞受賞。

鬼にて候 1
横山充男/作 岩崎書店

 
小学6年生の保は鬼道師の家系に生まれた。確かにユーレイから「たもっちゃ〜ん」と声を掛けられるが、妖怪退治をする鬼道師より、父親のように普通に人生を送りたい。しかし、新任教師の木津が来て以来、不穏なことが次々起こる。友達を助けるために保は立ち向かうが、迫りくる妖怪に新米鬼道師・保は打ち勝てるのか?

その角を曲がれば
濱野京子/著 講談社
 

 杏(あん)、美香、樹理は仲良し三人組。でも、いくら仲がよくても話せないことってある。杏はクラスで孤立しがちな真由子に友情を感じ始め、美香にも友達には話せない出来事が・・・。友情、家族、受験、それぞれの思いに揺れる中学3年生たちを描く。

タイドプール
長江優子/著 講談社

 タイドプール、それは潮だまり。そこに生きる生物の厳しい状況は、私とそっくり。父親が再婚して新しいお母さんがやってきた。心はもやもや。学校でも仲良しの友だち千尋としっくりいかない。思春期の少女の揺れる姿を描いています。

たたみの部屋の写真展
朝比奈蓉子/作 偕成社


 ぼくとユウイチは、ユウイチが飼っているカメのために、見つけた空き地を秘密基地にしてカメ池を作った。ところがその家に持ち主が戻って来てしまった。おまけにそこのおばあさんは、ぼくを「とおる」と呼び、様子もなんだかおかしい。おばあさんは認知症だった。

ツー・ステップス!
梨屋アリエ/著 岩崎書店


 
藍は5年生の女の子。ある時、仲良し4人組で、マフラーを人気のブランドに揃えようということになった。ところが藍がそのマフラーを学校にして行った日から、なんとなく3人とうまくいかなくなってしまい・・・。みんなの目を気にしてばかりだった藍は、このことから少しずつ自分に目覚めてゆく。心にウソをついてまで、仲良しゴッコを続けていくってどうなんだろう。考えた末に、藍がとった行動は・・・。

「ファンム・アレース 1戦いの女神2古き血の盟約
香月日輪 講談社


 神秘と恐怖、剣と魔法の驚異に満ちたイオドラテ大陸。流れ者の用心棒バビロンは、魔道の使い手である10歳の少女ララと、血の契約を結び、彼女の旅の護衛を務めることになった。追っ手のかかる困難な旅を、ララの魔道と、バビロンの剣で切り抜けていく。

メル友からのメッセージ
増原亜紀子/作 ハート出版


 4年生になって転校した私は、新しい学校の文句ばかり言っていた。だから気づくと友達もできず、一人ぼっちだった。ネットの掲示板に「友達ができてうれしい」という書き込みを見つけ、「コツがあったらおしえてよ」とメールを送ったことで、朝日とのメールのやり取りが始まった。仲良くなっていく中で、以前、朝日をいじめていたという女の子が自分のことだと気づくが・・・。
よみもの(海外)
アローハンと羊 モンゴルの雲の物語
興安(ヒンガン)/作 蓮見治雄/文・解説
 こぐま社

 アローハンはモンゴルの遊牧民。ホンゴルと名づけた子羊を大切に育て、嫁ぐ時も一緒に連れて行きました。モンゴルの自然は厳しく、大ふぶきの時にはたくさんの家畜を失いますが、アローハンはくじけません。水墨画風に描かれた絵が美しい絵本。
かかし
シド・フライシュマン/文  ピーター・シス/絵 小池昌代/訳 ゴブリン書房
 
 ひとりぼっちの年老いた農夫、ジョンじいさんが、畑を守るためにかかしを作った。顔を描くと、ジョンじいさんはかかしに話しかけるようになり、やがて靴や軍手、帽子にレインコートまで貸してやって、チェッカーの相手にまでするようになった。そこへ一人の若者がやってきた。かたくなだったジョンじいさんの心は少しずつ変わり始める。

紙しばい屋さん
アレン・セイ/作 ほるぷ出版
 

 今からちょっと昔、小さな山の家におじいさんがすんでいました。昔は紙しばい屋さんだったおじいさんは、久しぶりに仕事をしようと山を下りていきました。そして拍子木をカチーンと打ち鳴らして、紙しばいを始めました。ところが・・・。懐かしい紙しばいはみんなに受け入れてもらえるのでしょうか。

ちいさなこまいぬ
キム・シオン/作 長田弘/訳 コンセル


 村を守る小さなこまいぬ。ずっとずっと昔から村の人たちを見つめつづけてきたこまいぬ。けれど、子どもたちはやがて大人になり、村を出て行き、こまいぬのことも忘れてしまいます。それでもこまいぬは忘れない。みんなのことを。そして、今も、村を守りつづける。

天使のすむ町
アンジェラ・ジョンソン/作 富永星/訳 小峰書店


 
マーリーは”ヘヴン(天国)”という名の町で両親と弟の4人で暮らしている。ところがある日、両親から本当の父親はおじのジャックで、母親は事故死したことを教えられる。ショックを受けるマーリーだが、家族の力を借りながら、少しずつ立ち直っていく姿が描かれている。

つばさをもらったライオン
クリス・コノヴァー/作 遠藤育枝/訳 ほるぷ出版


 ねこの国の王、ライオンのレオ王に王子が生まれました。王子の背にはつばさがはえていました。ある時王子は風に乗って、はるか遠くの地に飛ばされました。助けてくれたのはクマのオットー王でした。オットー王は王子の手当てをしてくれただけでなく、すてきな贈り物をくれました・・・。

名前をつけるおばあさん
シンシア・ライラント/文 キャスリン・ブラウン/絵 まついたかえ/訳 新樹社


 友達が次々に死んで、ひとりぼっちになったおばあさんは、自分より長生きをするものにだけ、名前をつけることにしました。車は「ベッツィ」、椅子は「フレッド」。ところがある日、茶色の子犬が現れて・・・。
ラッキーボーイ
スーザン・ボウズ/作 柳田邦男/訳 評論社


 ガスティン家に飼われていたイヌは、名前さえ付けてもらえず、塀に囲まれたうら庭でエサだけを与えられ、誰にもかまってもらえない、茶色に汚れた子イヌだった。一方、隣に住むおじいさんは妻を亡くし、悲しい日々を過ごしていた。ある日、小犬は塀の向こう側から聞こえる声が気になり、塀の下の地面を掘りはじめた。そして、トンネルを潜って、隣家の庭へ抜け出した。孤独な老人と、忘れられたイヌとの出会いこそが、ラッキーな日々の始まりとなった。
ローザ
ニッキ・ジョヴァンニ/文 ブライアン・コリアー/絵
 さくまゆみこ/訳 光村教育図書

 ローザはとても誠実でしずかな人でした。自分から問題をおこす人ではありませんでしたが、まちがっていると思ったことには「ノー」と言うことができる強さを持っていました。ローザの「ノー」と、彼女を支援する人たちがどんな風に世の中を変えたのか。1955年アラバマ州で始まったバス・ボイコット事件を描いた絵本。
嵐の季節に 思春期病棟の十六歳
ヤーナ・フライ/作 オスターグレン晴子/訳 徳間書店


 
ドイツには思春期病棟と呼ばれる病院や外来が各地にある。そこでは若者たちが、摂食障害や極度の不安などから自分を取り戻すため戦っている。主人公ノラも死に対する恐怖が極限に達し、自殺未遂を起こして入院してきた。専門家の指導を通じて、自分と家族を見つめ直し、自信を持てるようになるまでを、事実をもとに描いている。
アルマ 運命のペン
ウィリアム・ベル/著 岡本さゆり/訳 朔北社

 作家になる夢を持つアルマは、リリーさんという気難しいおばあさんの家でアルバイトを始めます。いつしか二人は年齢を越えた友情を育みますが、ふとしたことからリリーさんの正体に疑問を持ったアルマの心はゆれ動きます。

ウォーリアーズ  123456
エリン・ハンター/作 小峰書店


 
飼い猫だったラスティーは、森の中で繰り広げられる野生の猫たちの戦いに足を踏み入れ、「ファイアポー」の名を授かる・・・。野生の猫たちによる激しい戦いと、ファイアポーの成長の物語。

「オー・ヘンリー ショートストーリーセレクション 
    120年後、2人生は回転木馬、3魔女のパン
    4賢者の贈り物、5最後のひと葉、6マディソン街の千一夜
オー・ヘンリー/作 千葉茂樹/訳 理論社


 短編の名手と呼ばれたオー・ヘンリー。「最後のひと葉」と「賢者の贈り物」しか知らないのはもったいない。千葉茂樹の翻訳で、よく知られた作品から、初訳となるものまで楽しむことができます。
きつねのライネケ
[ゲーテ/作]  上田真而子/編訳
 岩波書店

 周りの動物たちをひどい目にあわせ、とがめられればどこまでも嘘をつき、挙句の果てに訴えた相手を悪者にしてしまう、ずるがしこいきつねのライネケ。裁判では王様をも言葉巧みにだまして、刑を逃れてしまいます。怒りくるった狼に決闘を申し込まれ、ライネケは追いつめられますが・・・。
サリーおばさんとの一週間
ポリー・ホーヴァス/作 北条 文緒/訳 偕成社

 パパとママが旅行に行くため、パパのお姉さんであるサリーおばさんが、カナダからやって来た。サリーおばさんの話す、本当か嘘かわからないような子どもの頃の思い出話は、3人姉弟を夢中にさせる。だが、やがてそれらの話は、パパとサリーおばさんの間に溝ができた原因に触れられてゆく。
銃声のやんだ朝に
ジェイムズ・リオーダン/作 原田 勝/訳 徳間書店


 第1次大戦中のイギリス。サッカーチームで活躍するジャックは、友人ハリーとともに志願兵になり、前線に送られる。だが、そこにあったのは、輝かしい栄光ではなく、泥だらけの塹壕戦と死んでゆく大勢の兵士たちという現実だった。しかしクリスマスの朝、奇跡は起こった・・・。実際にあった西部戦線でのクリスマス休戦を元に描かれた物語。
トメック さかさま川の水1」「ハンナ さかさま川の水2
ジャン=クロード・ムルルヴァ/著 堀内 紅子/訳 福音館書店


 飲むと永遠の命をえるというクジャー川の水。その水を求めて旅するハンナと、彼女を追いかけ旅立つトメック。旅の途中には、不思議な人々との出会いがあり、不思議な森や国に迷い込むことも。やがて二人はクジャー川のほとりで再会し、一緒に山頂を目指しますが・・・。「トメック」ではトメック側から見た旅を、「ハンナ」では、「トメック」で語られなかったハンナの旅が語られます。
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 12
リック・リオーダン/著 金原瑞人・小林みき/訳 ほるぷ出版


 古代ギリシャの神々は、現代も生きて暮らしている。しかもアメリカで!6回目の退学処分の後、パーシーは自分の父親がオリンポスの神である事を知らされる。襲ってくる怪物たちから身を守るために、彼と同じく神々を親に持つ子どもたちがいる訓練所に入ったパーシーだが・・・。
魔使いの弟子
ジョゼフ・ディレイニー/著 金原瑞人・田中亜希子/訳 東京創元社


 トムは7番目の息子である父の7番目の息子。特別な力を持つというこの出自のせいで、トムは魔使いに弟子入りすることになった。魔使いとは、魔法ではなく、知識・経験・情報を使って悪霊や魔女を退治する仕事。トムは入門試験として、さびれた幽霊屋敷で一晩過ごすことになったが・・・。
マハラジャのルビー サリー・ロックハートの冒険 1
フィリップ・プルマン/著 山田順子/役 東京創元社


 9世紀末のイギリス。16歳のサリーは、海難事故によって突然父を失い、天涯孤独の身となった。そんなサリーの元に届いた手紙にあった「七つの祝福」という謎の言葉。その言葉のために死人が出、サリーも危機にさらされる。持前の機転で数々のピンチを乗り越えるサリー、彼女を支えるフレデリック姉弟。そして悪漢ホランド夫人。サリーの冒険が始まる。
ローズクィーン ふたりはただいま失踪中 ミッシング・パーソンズ 1
M・E・ラブ/作 西田 佳子/訳 理論社


 3日前パパを亡くしたソフィーとサムは、髪を染め、名前を変えて、パパの貯金を手にニューヨークから西を目指した−義母から逃れるために。車の故障のため、偶然落ち着くことになった町ヴェニスで、息をひそめて暮らしていたのに、ソフィーが町のローズクィーン、ノエルと衝突!直後にノエルが失踪して、その疑いが二人に!?シリーズは3巻まで刊行中。


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