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 コーヒーの入ったカップ中学生向きおすすめの本2006年

ノンフィクション
金原瑞人〈監修〉による12歳からの読書案内
金原瑞人/監修 すばる舎


 中高生時代の読書習慣は一生もののお宝です。それならぜひ「いい本」に出会ってほしい。漱石や鴎外だけが「いい本」じゃない。もっとイマドキな心ふるわせる「いい本」が世の中にはあふれているのです。そんな100冊を金原瑞人ほか12人が熱く紹介しています。
生きる (トップランナー格言集)
NHK『トップランナー』制作班/協力 ぴあ

 生きるための今の自分にぴったりの言葉があります。生きる勇気をもらったら、今の自分の気持ちを言葉にしてみましょう。昨日より、さっきより、強く凛とした自分に出会えるはず。

ジョニー君のレモネード屋台  13歳から学ぶビジネスの仕組み」 
ジェフ・M・ブラウン/著 バジリコ


 お母さんが作ったレモネードを売って、お金をもらう。単純なお店ごっこのようだけれど、そこにもビジネスが存在する。近頃ニュースでよく聞く経済用語の解説も含めて、ビジネスとは?ビジネスにはなにが必要か?などをレモネード屋台を例にわかりやすく教えてくれます。

TSUNAMIをこえて スマトラ沖地震とアチェの人びと
アチェ・フォトジャーナリストクラブ/写真 藤谷健/文 ポプラ社


 2004年12月26日、スマトラ沖地震が起こりました。この地震による津波でたくさんの命が失われたことを知っていますか?この本では町が津波におそわれる様子やその後を写真でつづっています。外国でも「TSUNAMI」と呼ばれる津波の災害や被害にあった人々のことを、遠い国のことだと思わず1度考えてみてください。
 

くらべるシリーズ @さびる?さびない?金と鉄 Aどこが違うの?ホタルの光と蛍光灯
神奈川科学技術アカデミー科学書編集委員会/編集 丸善


 「♪〜蛍の光、窓の雪」と歌われていますが、果たして蛍の光で実際に本が読めるのでしょうか?また身近な照明器具の蛍光灯、その名のとおり、蛍の光と関係があるのでしょうか?身近な科学の疑問にこの本は答えてくれます。

洗剤キャップの棲み心地は? かわりゆく環境日本生き物レポート@
宮崎学/写真・文 理論社

 洗剤キャップの中に住んでいるヤドカリ、登山靴の中に住んでいるリス。人間がかかわったため、自然の中で暮らしてきた動物達の環境は大きく変えられた。変わっていく環境の中で、たくましく生きている生き物たちを追うシリーズの第1巻。

ミジンコはすごい!
花里孝幸/著 岩波書店

 ユニークな姿のミジンコ。小さくてもエビやカニの仲間です。まわりの環境の変化に合わせて、食われないように頭をとがらせたり、殻の厚さを変えたりして変身します。ミジンコを調べると、湖や池の環境がわかるよ。

アホウドリに夢中
長谷川博/著 新日本出版社


 東京のずっと南に「鳥島」という無人島があります。その島は昔アホウドリの楽園でしたが、肉を食べたり、羽毛を利用するために乱獲しました。絶滅寸前だったアホウドリを保護した長谷川さんの活動は、地道ですが心打たれるものです。

インフルエンザ感染爆発 見えざる敵=ウィルスに挑む
デイビッド・ゲッツ/著 訳 金の星社

 毎年冬になると、インフルエンザが流行します。最近では新型インフルエンザについてのニュースもよく耳にします。うがいや手洗い励行、予防接種の勧め。そもそもインフルエンザって何だろう?どうして感染するのか?予防できるのか?敵を知ることから始めてみましょう。

ピリオド−女の子の話−
シャーロッテ・オウエン/作  北沢杏子/文 アーニ出版

 ピリオドってなんだろう。10歳くらいから女の子に始まる生理のことを、この本ではピリオドと呼んでいます。ピリオドの仕組みや対処法、ほかにもいろいろな不安や質問にも答えてくれます。お母さんや先生に聞きたいけどちょっと恥ずかしいと思っている人は、ぜひ読んでみてください。

戦火の爪あとに生きる-劣化ウラン弾とイラクの子どもたち-
佐藤真紀/著 童話館出版


 
1991年の湾岸戦争で、アメリカ軍によって大量に劣化ウラン弾が使用されました。それによってイラクの人達に深刻な健康被害をもたらしました。白血病の子どもが増えたのです。きちんと治療すれば、日本では8割が治る病気にもかかわらず、イラクでは1割も救えないのです。イラクの子ども達の苦しみは今も続いています。

金属の旅
石野亨/著 小峰書店


 お寺の鐘や鉄橋のような大きなものだけでなく、歯医者さんの虫歯治療や、外科の手術などにも大活躍のさまざまな金属。人間の体の中にもあるんだって。ちょっとむずかしいけど、金属が身近に感じられるかも。

メンデルスゾーンとアンデルセン
中野京子/著 さ・え・ら書房
 

 19世紀のヨーロッパで3人の芸術家が活躍していました。音楽家メンデルスゾーン、作家アンデルセン、そして声楽家ジェニー・リンド。3人は生まれた国も境遇も違いましたが、お互いの人生に大きな影響を与えあいました。彼らの人生を小説風に味わうことのできる本です。

演劇は道具だ
宮沢章夫/著 理論社

 観ることから演劇は始まります。演劇=ものごとや人への接し方、という観点で説かれています。自分とは人とは…と考え、読んだあと演劇を観に行きたくなることはもちろんですが、人を好きになり誰かに会いたくなりますよ。

あきらめないこと、それが冒険だ−エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険!−
野口健/著 学研


 野口さんは25歳の時、最年少で世界7大陸最高峰の登頂に成功しました。しかしそれまでの人生は成功ばかりではありませんでした。日本人の父とエジプト人の母の離婚、学校でも勉強ができず落第すれすれ。そんな中登山の楽しさを知り、エベレストでは2回の失敗にもくじけず、とうとう登頂をしたのです。現在は清掃登山などの活動をしています。

よみもの(日本)

希望の義足
こやま峰子/文 藤本四郎/絵 日本放送出版協会

 
アフリカのルワンダでは、長いあいだの戦争のために手足を失った人々がたくさんいました。日本人のマミはそんなルワンダの人達の役にたちたいと義足を作る職人になりました。ルワンダで義足工場を作り、多くのルワンダの人達に義足を提供し続けたのです。

きみの家にも牛がいる
小森香折/作 中川洋典/絵 解放出版社
 
 ぼくたちはほとんど毎日、牛のお世話になっている。「牛肉なんてめったに食べないよ」という人もいるだろうけれど、牛は食べるためだけに利用されるのではない。皮や脂だって、いろいろな製品になっている。その牛がぼくたちの手元に届くまで、あまり知られていない解体についてもわかりやすく説明されています。

平和の種をまく ボスニアの少女エミナ
大塚敦子/写真・文  岩崎書店

 
ボスニア・ヘルツェゴビナという国では、宗教や民族が違う人達の間で戦争がおこり、多くの人が殺されました。そして戦争の後は民族ごとに分かれて住むようになりました。でも、もともとはみんな民族をこえて助け合い、仲良く暮らしていたのです。今また、民族をこえて人々を結びつける取り組みが進められています。友情を育て平和を築くことの大切さを知る本です。

異界から落ち来る者あり  大江戸妖怪かわら版  」
香月日輪/著 理論社

 
雀は江戸のかわら版屋で働いている。江戸といっても、ここでは妖怪たちが人間と同じ暮らしをしている。元の世界では、親にかまってもらえず、居場所もなかった雀は、ある日次元の隙間に落ちてこの世界にやってきた。鬼火の旦那に助けられ、この世界で生きていく決心をした雀は、かわら版の取材のため、江戸の町を飛び回る。

イサナと不知火のきみ
たつみや章/著 講談社

 
遥か昔の物語。綿津見一族の娘イサナは、大船を作る材料になる木を見つけるため、船で岬へむかった。そして立派なマツの木を見つけるが、その中には龍王の息子が封じ込められていた。イサナは龍の子を木から助けだし名前をつけたことで、龍の魂をねらう恐ろしいシャチ一族にねらわれることに…。

荒野のマーくん  その受難  その試練
花形みつる/作 偕成社

 
6年生のマーくんは、しっかりもののママと子どもみたいなパパの3人家族。クリスマスを目前にしたある夜、平和な一家に一人の女の子が訪ねてきた。それがきっかけで、ママは実家に帰ってしまった。お金も食べ物も底をつき、頼りにならないパパをかかえてマーくんの受難の日々が続く。

さくら、ひかる。
小森香折/作 BL出版


 中学生の希世はひっこみじあんな少女。美少女・亜楠と友達で、同級生の男子に恋している普通の生活だった。ある夜、ヒトギツネに追われる生々しい夢をみる。どうやら自分は桜巫女の家系で、邪悪なヒトギツネと戦わねばならないらしい。だけど肝心の呪文もわからないまま、現実の世界も危険にさらされていく。

ハーフ
草野たき ポプラ社


 
ヨウコは父さんの奥さんで、ぼくの母親。ただ、ヨウコは茶色い毛並みの犬なので、家事は全部父さんがこなしている。もちろんぼくだって、犬が本当の母さんのわけがないことはわかっているけれど、父さんにつきあってきた。ところがある日、ヨウコがいなくなった。父さんは会社を休んでヨウコをさがしまわった。

本朝奇談(にほんふしぎばなし) 天狗童子
佐藤さとる/著 あかね書房


 時は戦国。山番の与平じいさまは、横笛を吹くのを楽しみに暮らしていた。その笛の音色に聞きほれた立派な大天狗さまが、ある夜与平の小屋にあらわれた。従者のカラス天狗の九郎丸を笛の弟子に、と預かったのがすべての始まりだった。

よみもの(海外)
「王への手紙 
トンケ・ドラフト/作 西村由美/訳 岩波書店

 
騎士になるための試練の夜、16歳のティウリは見知らぬ男から秘密の手紙を託される。二つの国の未来を左右する大切なものだった。行く手には多くの難題が待ちうけていた。テレビゲームに熱中する中学生に、じっくり読み込む冒険小説のおもしろさを味わってほしい。
海の島  ステフィとネッリの物語
アニカ・トール/著 菱木晃子/訳 新宿書房
 
 12歳のステフィと7歳の妹ネッリは、ナチスから逃れ、集団疎開でスウェーデンにやって来た。言葉の通じない国での慣れない暮らしの中、ステフィは父が迎えに来る日を支えに過ごすが、ネッリは日に日にスウェーデンの暮らしに溶け込んでゆく。やがて1年目を迎える頃…。四部作の第一部。

ヨンイのビニールがさ
ユン・ドンジェ/作  キム・ジェホン/絵 ピョン・キジャ/訳 岩崎書店

 
月曜日の朝、ヨンイは雨の中を学校にむかっていました。途中で、雨に濡れながら眠っている物乞いのおじいさんを見かけました。学校についたヨンイは、始業前におじいさんのところに行きました。そして自分のビニール傘をおじいさんにさしかけてあげました。

ちいさな天使とデンジャラス・パイ
ジョーダン・ソーネンブリック/著 池内恵/訳 主婦の友社


 自分の兄弟が重い病気になったら?と考えたことがありますか。スティーブはドラムが得意な中学3年生。5歳の弟ジェフリーがわずらわしくてたまらない。ところが、そのジェフリーが白血病だということがわかった。その日からスティーブの生活は一変してしまった。

天使のすむ町
アンジェラ・ジョンソン/作 富永星/訳 小峰書店


 
マーリーは”ヘヴン(天国)”という名の町で両親と弟の4人で暮らしている。ところがある日、両親から本当の父親はおじのジャックで、母親は事故死したことを教えられる。ショックを受けるマーリーだが、家族の力を借りながら、少しずつ立ち直っていく姿が描かれている。

虎の弟子
ローレンス・イェップ/著 金原瑞人・西田登/訳 あすなろ書房


 サンフランシスコに住むトムのおばあちゃんは、中国の魔法を使うことができた。ある日おばあちゃんの弟子だったというトラの紳士が訪ねてきた。それから恐ろしい化け物が現れ、さらにおばあちゃんを失ってしまう。虎の弟子となったトムは、おばあちゃんが守っていたフェニックスの卵を受け継ぐことになった。

ナイチンゲール」 H.C.アンデルセン/原作 赤木 かん子/文 (丹地 陽子/画)

 むかし中国の皇帝に召されたナイチンゲールがおりました。ナイチンゲールが歌いますと、その美しさに皇帝は涙を流し、人々は歌声に夢中になりました。しかし、日本から届いたナイチンゲールそっくりに鳴くおもちゃを人々がもてはやすうち、本物のナイチンゲールはいなくなってしまいました。

フラッシュ
カール・ハイアセン/著 千葉茂樹/訳 理論社


 父さんは警察につかまって留置場にいる。海に汚物を垂れ流しているカジノ船に腹をたてて船を沈めたんだ。でもカジノ船はすぐに引き上げられ、違法行為を隠したまま営業を再開してしまった。父さんと海を救うため、少年は作戦を練るのだが・・・。
ベラスケスの十字の謎
エリアセル・カンシーノ/著 宇野和美/訳 徳間書店


 ベラスケスの名画「侍女たち(ラス・メニーナス)」には、いくつかの謎がある。絵の中に描かれたベラスケス本人の胸にある赤い十字の紋章や、誰が描かれたのかなどだ。その謎を、同じく絵の中に描かれた少年ニコラスの目を通して解き明かしていく。
ミシシッピがくれたもの
リチャード・ペック/著
 斎藤倫子/訳 東京創元社

 
初めて訪れた父の故郷ミシシッピ川を見下ろす古い家で、祖母は私に南北戦争の思い出を語った。川向こうから逃げてきたデルフィーンとの出会い。「結婚」しないという彼女の素性。戦争へ行った兄ノアをおそった運命。すべての人に平等を与えたはずの南北戦争が黒人に与えた打撃、を。
幽霊派遣会社
エヴァ・イボットソン/著 三辺律子/訳 偕成社

 ウィルキンソンさん一家のうち、幽霊になった4人と迷子の女の子の幽霊は、住み慣れた家に居づらくなり、ロンドンに行った。そこには、居場所のない幽霊に来てほしいという家を紹介してくれる会社があった。一方孤児のオリヴァーは、突然ヘルトン館というお屋敷を相続することになった。

ラブ・レッスンズ
ジャクリーン・ウィルソン/作 尾高薫/訳 理論社


 
古書店を経営する父は、娘たちを学校に行かせず自宅で教育する方針だった。家計が苦しいので、母は娘たちの服を安い布で縫って着せていた。14歳のプルーデンスには、どちらも苦痛だった。ところが突然、姉妹は学校に通うことになった。けれどもそこもまた、苦痛を感じる場所だった。ただ美術の先生は違っていた。

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