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カット:開いた本  ページをめくれば… No.4 
(ほら、このほんおもしろかったよ 中学生版)
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フィクション
『モーツァルトはおことわり』

 マイケル・モーパーゴ/作 岩崎書店

 新聞社に入って3週間しかたっていなかった新米記者の私に、滅多にインタビューを受けず、私生活もあかさない、でも世界一有名だといわれるバイオリンの演奏家パオロ・レヴィ氏のインタビューの話が舞い込んできた。
 本人を前にして、私は思わずだめだと言われていたプライベートな質問を口にしてしまっていた。バイオリンをはじめたきっかけをたずねてしまったのだ。
 追い出されるとばかり思っていた私に、彼は長い身の上話を語り始めた。彼はなぜモーツァルトを弾かないのか、初めてその理由が明かされる。
『リリース』

 草野たき/著 ポプラ社

 明良は親戚中の自慢だった父の遺言を守り、医者になることを目指していた。しかし、中学でバスケ部に入り、その楽しさに目覚めた明良はひそかにプロのバスケ選手になる夢を抱くようになる。でも明良の所属するチームは弱小チーム。そこへ全国大会出場常連校から小杉が転校してきた。自分の夢と周囲からの期待の差、そして思いもかけない現実に、すべてのことに嫌気がさしてしまう。
『港町ヨコハマ 異人館の秘密』

 山崎洋子/著 あすなろ書房

 明治時代の横浜。りんは奨学金をもらってフェリス和英女学校に通いながら、家業の俥屋を手伝い、俥夫の格好で人力俥を引いていた。4月のある夜、ホテル前で客を降ろしたりんは、2階のバルコニーから飛び降りようとしているドレス姿の女性に気が付いた。ドアマンやボーイの制止を振り切って2階に駆け上がったりんは、助けた女性が同級生の喜美であることに驚いた。とりあえず喜美を自宅に連れ帰ったりんは、思わぬ事態に巻き込まれてゆく。
『ピーティ』

 ベン・マイケルセン/作 すずき出版

 「脳性まひ」を持って生まれたピーティは、重度の知的障害で考える力もないと診断された。両親はなんとか自分たちで育てようとしたが、結局は施設に預けるしかなかった。けれど、彼には考える力があった。施設で初めてそのことに気づいた介護助手は、そのことを周囲に知らせようとしたが、逆に施設を去ることになる。その後成人男性棟へ移ったピーティは同年代の患者カルビンと出会い、自分の意思を伝える方法を見出してゆく。ただそれは、すべての人に伝わるものではなかったのだが。
『ピアチェーレ』風の歌声

 にしがきようこ/作 小峰書店

 嘉穂は中学2年生。母は弟が生まれてすぐに亡くなり、父は単身赴任先で再婚した。なので、今は祖父母宅で祖父母と叔母と弟と5人で暮らしている。毎日祖父母や叔母に負担をかけまいと、控えめに自分を抑えて生きてきた。ある日、無人のグラウンドで歌うように声をだす楽しさを知り、飼い犬の散歩中にだしていた所、クラスメイトの後藤に見られてしまう。後藤の母は声楽家で、なりゆきから歌を習うことになる。そして更に学校の合唱コンクールでソロで歌う事になってしまう。
『消えたヴァイオリン』

 スザンヌ・ダンラップ/著 小学館

 ヴァイオリニストだった父さんが殺された。父さんのヴァイオリンも消えた。誰にも恨まれることのない人だったのになぜ? 私は父さんの死の真相を探るうちに、巨大な陰謀と対峙することになる。19世紀のオーストリア、ウィーンを舞台にしたミステリー。
『心をビンにとじこめて』

 オリヴァー・ジェファーズ/文と絵 あすなろ書房

 おじいちゃんがいなくなったとき、女の子は心が傷つかないように、ビンにしまいました。でも、それまで頭の中にあふれていた世界のふしぎはどこかにきえてしまいました。やがて大きくなった女の子は、頭を世界のふしぎでいっぱいにした子に出会いました。女の子はその子のしつもんにこたえてあげたくて、心をビンから出そうときめました。でも、出すことができません・・・。耐えがたい悲しみに出会った時、私たちはそれをどうやって乗り越えたらいいのか、考えさせられる絵本です。
ノンフィクション
『ひとり遊びのススメ』(15歳の寺子屋)

 茂木健一郎/著 講談社

 究極のひとり遊びとは、内なる自分との対話なのかも知れません。テレビでもおなじみ脳科学者茂木先生が、10代の悩める人々に贈る「ひとり遊び」の大切さのお話。彼自身、大人になるまでのこの「ひとり遊び」が今の自分の基調になったと語っています。この本と一緒に、あなたの最高の「ひとり遊び」について考えてみませんか?
『12歳から大人まで政治の基礎の基礎がよくわかる本』

 瀧澤中/著 大和書房

 毎日毎日ニュースをにぎわしている政治の話。でも、元はと言えば、その人たちを選挙で選んだのは、他ならぬ国民の私たちです。政治の事、選挙の事、ちゃんとわかった上で、自分の頭で考えて、投票する必要があるのです。
 日本の中だけでなく、世界の中でもどう考えてゆけばいいのか、そんな事も教えてくれる本。
『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』(14歳の世渡り術)

 田中優/著 河出書房新社

 「ボランティア」という言葉はとてもいい響きの言葉だね。でもその「ボランティア」にも良い「ボランティア」と、あまり良くない「ボランティア」がある、この本はそういうお話。
 世の中のたいていの事は表の部分と裏の部分がある。「ボランティア」だってやっぱり同じだ。たとえば「空き缶ひろい」のボランティア、やった後は道がキレイになって気持ちいい。でも、何のためにやるのだろうか。環境保護のため? 著者はそれはちょっと違うんじゃないと書いている。お仕着せの価値をそのまま受け入れるんじゃなくて、自分で考えてみようじゃないかと。

<その他のおすすめのノンフィクション>

『きみは怪物を見たか』  松井、松坂、斎藤、雄星 甲子園のヒーローたちの感動物語

 中村計/著 講談社

『地球環境から学ぼう!私たちの未来 1』  地球環境問題って何?

 塩瀬 治/編 星の環会

堺市立図書館 平成23年1月発行


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