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 本の虫 ページをめくれば… No.1
(ほら、このほんおもしろかったよ 中学生版)

フィクション
カレワラ物語 フィンランドの神々
 岩波書店

 隣り合うロシアやスウェーデンとは違う言語体系を持つフィンランドは、叙事詩の形で神話を伝えてきた。「カレワラ」という名でまとめられた本を、中学生にもわかりやすく物語の形に改めたのがこの本。歌を歌うことで物を作り出したり、呪術とするフィンランド神話の世界が味わえる。
きのうの少年
 小森真弓/著 福音館書店

 アキ、ケイト、達郎、タケやんの4人は、小1の頃からいつも一緒だった。魚釣りも自転車で出かけるのも。それが少しずつ変わってゆく。野球やサッカー、親の離婚、そしてアキが女の子であるために。アキはそれにとまどい、今までと一緒でありたいと思うが・・小5の冬から中学入学前までのアキの心をていねいに描いた物語。
殺人者の涙
 アン=ロール・ボンドゥ/著 小峰書店

 チリの最南端の人里離れた農場。ならず者のアンヘルは、逃亡生活に疲れ、隠れ家を手に入れるため、農場の夫婦を殺害する。夫婦の幼い息子パオロと暮らし始めたアンヘルは、次第にパオロに愛情を抱くようになり、人間の心を取り戻していく。殺人者の心の軌跡を描く。
シュガー&スパイス
 ジーン・ユーア/作 フレーベル館

 ルースは、ガリ勉とみんなにいやがらせをされ、学校がいやになる。医者になる夢もあきらめ、適当に過ごそうとするルース。ところが転校生のシェイに気に入られてから、ルースの学校生活がかわっていく。でもシェイには秘密があった。
絶体絶命27時間!
 キース・グレイ/作 徳間書店

 ブルックハイスクールに転校したばかりのジョンは、かばんを奪われた上、先生の財布を盗んだと疑われ、さらに生徒の成績通知書泥棒のぬれぎぬまで着せられてしまう。「敵」は「テイラーズ」という不良グループ。身の潔白を証明するため、ジョンのたった1人の反撃がはじまった。一気に読めるスリリングな物語。
天井に星の輝く
 ヨハンナ・ティデル/作 白水社

 イェンナはがんを患う母親と二人暮らし。母親を失うかもしれないという悩みを親友にも打ち明けることができないでいる。
 周囲に固く心を閉ざすイェンナだったが、そりが合わないと思い込んでいたクラスメイトの意外な一面を知ることで、周りに心を開くようになる。
トーキョー・クロスロード
 濱野京子/作 ポプラ社

 眼鏡をかけて変装し、ダーツにあたった山手線の駅周辺を散策する趣味を持っている高2の森下栞。ある日、かっての同級生耕也と偶然再会するが、メールも住所も知らない関係なのに、なぜか縁が切れない。さらに、同じクラスの二人の留年生、麟太郎と貴子の存在が、栞の日常をかき乱す。手の届かない誰かを見ているあなたにおすすめの恋愛小説。
トライフル・トライアングル
 岡田依世子/作 新日本出版社

 ビーズでティッシュケースを作る男、健はビーズに魅せられている。だが、柔道で活躍する双子の愛は、そんな健をオカマ呼ばわり。何かにつけ口ゲンカの二人の間に、カフェ・レインボーの開店のお知らせを持った静さんが現れた。静さんは女の人に見えて実は・・・。
囚われちゃったお姫さま
 パトリシア・C・リーデ/著 東京創元社

 お姫様らしくするのも、ハンサムなだけの王子と婚約するのもまっぴら!と「城出」したシモリーン姫。カエルの忠告に従い、自分から願い出てドラゴンの「囚われの姫」になった型破りなお姫様は、ドラゴンにデザートを作り、たくさんの宝物の整理をする生活を楽しんでいた。が、そんな彼女を騎士たちは常識通り救いにやってきて、追い返すのに四苦八苦。ユーモアたっぷりのファンタジー、開幕!!
ドリーム・ギバー
 ロイス・ローリー/作 金の星社

 ドリームギバーのリトレストは、人の記憶のかけらを集めて、幸せな夢を人に送る精霊。まだ新米なので、先生役の大人といっしょに担当のおばあさんに、すてきな夢を送っている。あるとき、おばあさんが8歳の男の子を預かることになった。その子は不幸な過去のせいで心に傷をおっていた。しかも少年はリトレストたちが恐れるものにねらわれることになる。
なめとこ山の熊
 宮沢賢治/作 あべ弘士/絵 三起商行(ミキハウス)

 「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」で始まる宮沢賢治の物語。今までにもいろいろな画家で絵本になっているが、この本は旭山動物園で飼育係をしていたあべ弘士さんが絵を描いている。
漂泊の王の伝説
 ラウラ・ガジェゴ・ガルシア/作 偕成社

 人の運命はすでに決まっているものだろうか?それでも変えることはできるのだろうか?砂漠の王国キンダの王子ワリードは詩のコンクールで敗れた嫉妬から、優勝した貧しいじゅうたん織りに難題を申しつける。「王室所蔵の古文書を整理し、さらに人類の歴史をすべて織り込んだじゅうたんを作れ」と。完成したじゅうたんには人類の未来まで織り込まれていた。
ヘンリー・ブラウンの誕生日
 エレン・レヴァイン/作 カディール・ネルソン/え すずき出版

 ヘンリー・ブラウンは奴隷の父と母を持ち、生まれた時から奴隷だった。子どもの時に両親から引き離され、たばこ工場で働かされた。やがて同じ奴隷のナンシーと出会い、結婚し、3人の子どもに恵まれた。しかし、4人はナンシーの主人に売りとばされてしまう。
 ヘンリーは自由を求め、小包の箱に入り北部に脱出する事を決意する。
まいなす
 太田忠司/作 理論社

 那須舞・・・英語読みすると「マイ・ナス」。中学の英語の授業をきっかけに、舞はこのあだ名で呼ばれることに。マイナスイメージを取り払うため、つとめて明るくふるまう舞。ところが、あまり親しくなかった茅香(ちか)に時渡りの祠につれていけと言われ、行った先で男子生徒が倒れていた。本当に時を渡れるのか?誰が殺されるのか?男子生徒のふりまいた予言を、舞は成り行き上、捜査することになる。
モンタギューおじさんの怖い話
 クリス・プリーストリー/著 理論社

 モンタギューおじさんの家に行くと、いつも怖い話を聞かされる。家の中のあれこれにまつわる話を聞いていくうちに、外は暗くなっていく。家の中にも庭にも、いるはずのない人の気配がしてくる。
 おじさんの怖い話はただのお話なのだろうか。それとも・・・。
ラッキー・トリンブルのサバイバルな毎日
 スーザン・パトロン/著 あすなろ書房

 親代わりのブリジットと2人で暮らすラッキー。目下一番の悩みはブリジットがあいそをつかして出て行ってしまうんじゃないかということ。
 アメリカ・カリフォルニア州南部、モハーヴェ砂漠の小さな町に吹く風が感じられるおはなし。
<その他のおすすめフィクション>

そのぬくもりはきえない
 岩瀬成子/著 偕成社

スリースターズ
 梨屋アリエ/著 講談社

メジルシ
 草野たき/著 講談社

西95丁目のゴースト
 エレン・ポッター/著 主婦の友社

ホーミニ・リッジ学校の奇跡
 リチャード・ペック/著 東京創元社

リリとことばをしゃべる犬
 ヴァレリー・デール/著 ポプラ社

ノンフィクション
めげても立ちなおる心の習慣
  岡本正善/著 筑摩書房

 私はメンタルが弱いから・・・と思い込んではいないだろうか?目標を正しく設定することで、誰でもメンタルを強くすることはできるのだ。
 「ピンチのあとにチャンスあり」
 福岡ダイエーホークスでメンタルトレーナーを務めた著者による実践的メンタルトレーニング法。
前進力 15歳の寺子屋
 三國清三/著 講談社

 北海道の貧しい漁村に生まれた清三少年は、中学卒業後、とにかく食べ物に不自由しないだろうという思惑から調理師を目指した。16歳でホテルの皿洗いとして第一歩を踏み出し、スイスで大使館の料理長を経て、東京に自分のフレンチレストランを持つようになった。「神様は不公平だ」と思っていた彼が、どうやって道を切り開いたのか、15歳の皆に向けて語られている。
お金で死なないための本
 千葉保+クレサラ探偵団/著 太郎次郎社エディタス

 小さなプラスチックの板なのに、それさえあれば欲しい物が買える便利なクレジットカード。しかし、ちょっと使い方をまちがうと、命まで失いかねない危険な目にあうこともある。今のうちから正しい知識を身につけておくことが、とても大切だ。
じぶんと他人 哲学のおやつ (10代からの考えるレッスン)
 ブリジット・ラベ、デュポン・ブリエ/著 汐文社

 ふと考えてみる。自分は何者なんだろう。おなじニンゲンなのに、他人とどう違うのだろう。いや待て。自分はずうっと今の自分だったのだろうか。幼い頃の自分と今の自分は同じ自分だけど、自分ではない。
 友達だって同じこと。いやだと思っていた子が、仲の良い友達になることだってあるんだよ。
悩みが解決する友だちづきあいのコツ
 宮田雄吾、江田ななえ/著 学習研究社

  勉強よりも難しいこと、それは “友だちづきあい”。算数のように答えが決まっていて、見つければおしまいというわけではないし、友だちなんていらないやと思っても、ひとりぼっちでは生きていけない。
 悩みをどう乗り越えて、上手な人間関係を作っていけばよいかを、たくさんのイラストで教えてくれる。
チュウガクセイのキモチ
 あさのあつこ/著 小学館

 「いじめを見ているだけで何もできなくつらい」となげかけると、あさのさんは「大人が動かないと解決しないんじゃないか」と言う。「他人と比較して心配になる」と言ったら、「負けたと力を抜くことも覚えよう」と言う。みんなのキモチに答えてくれる本。
深海魚摩訶ふしぎ図鑑
 北村雄一/著(絵と文) 保育社

 光もとどかず、沈んでくるエサだけがたよりの深海。この本では、深海に生きるため進化をとげた生き物たちが勢ぞろい。エネルギーの消耗を抑えるため、肉や骨を油だらけにして体を浮かせるムツ、ひたすらぼんやりと浮くために、体の成分の多くを海水にしたセキトリイワシ。絵とともに紹介された生き物は常識を超えていた。
自分の顔が好きですか?
 かづきれいこ/著 PHP研究所

 「もっと目が大きければ」「もう少し鼻が高ければ」思春期には誰もが自分の顔にコンプレックスを持つもの。でも人から見れば、それがチャームポイントのこともある。大切なのは自分の顔を好きになってあげて、笑顔でいること! あざや傷のある人へのリハビリメイクを広めてきた著者が、若い人に向けたメッセージ。
職人を生きる
 鮫島敦/著 岩波書店

 最近の若者で、職人を目指す人が多いとのことだが、職人になるのは簡単なことではない。気の遠くなるような日々の修行の積み重ねで、しかも自ら考え行動するという姿勢がなければ、職人になれないことを、この本では語っている。このことは職人になるためだけではなく、我々の日々の生活の様々な場面にも通じることではないだろうか。
<その他のおすすめノンフィクション>

すべての犬に里親を!
 今西乃子/著 講談社

林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし
 小野幸恵/著 岩崎書店

クモの糸の秘密
 大ア茂芳/著 岩波書店

時間(とき)の森〜屋久島
 山下大明/しゃしん・ぶん そうえん社

アマモの森はなぜ消えた?
 山崎 洋子/構成・文 海をつくる会/写真・監修 そうえん社

堺市立図書館 平成21年9月発行


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