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図書館トップページ> 関西城郭サミット番外編 お台場シンポジウム2016「幕末大阪湾防衛と堺台場」 |
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撮影:堺台場研究会・山本書院 |
■お台場とは何か?
お台場というと東京の地名として有名ですが、『品川台場』が存在することから名付けられました。台場とは砲撃専用のお城で砲台とも言われます。
幕末に異国からの脅威に備え日本各所の海岸(一部河岸や陸地)に築城されました。
その総数は数百から千基近くにも及ぶと言われています。
多くは単純な一文字の土居造りでしたが、五稜郭のような洋式の稜堡式城郭もあります。
港湾開発によってほとんどが失われましたが、
前述の品川台場や大阪湾の舞子台場・西宮砲台・和田岬砲台などが国史跡に指定されています。
大阪府でも楠葉台場が2011年に国史跡となりました。
近年、調査や整備事業が盛んでシンポ事務や講演などの催しが頻繁に開催されています。
今注目の歴史遺産と言えます。
1.堺北台場跡・堺南台場跡見学会
・日程:2016年3月12日(土曜)正午集合、午後3時解散予定(所要時間約3時間)
・内容:南海本線「堺駅」東口集合→堺北台場跡→旧堺港→旧堺燈台→堺南台場跡
・参加費:資料代/保険代500円 ・定員:30名
*JR阪和線「堺市駅」、南海高野線「堺東駅」とお間違えのないようお願いします。
*12日の見学会は長時間歩行しますので歩きやすい、動きやすい服装でご参加ください。
■堺台場とは
嘉永6年(1853)浦賀沖の米使節ペリー来航に引き続き、
安政元年(1854)大阪天保山沖にロシア使節プチャーチンが来航しました。
朝廷の要望もあり江戸幕府は大阪湾各所に台場を築きます。
堺奉行所はいち早く北台場を、次いで南台場を築城します。
その後、南台場は彦根藩によって稜堡式城郭に大改築されました。
明治になると南台場は大浜公園となり、第五回内国勧業博覧会会場にもなりました。
その後も日本初の本格水族館を中心に繁栄します。
昭和36年(1961)水族館は閉園しましたが大浜公園は現在も市民憩いの場です。
公園内には今も大阪府最大の台場遺構が遺されています。堺市随一の城郭遺跡です。
2.お台場シンポジウム2016「幕末大阪湾防衛と堺台場」
・日時:2016年3月13日(日曜)午後1時から4時30分予定(正午受付開始、午後12時30分開場)
・会場:堺市博物館 地階ホール(堺市堺区百舌鳥夕雲町2)
・定員:当日先着順100名
・資料代:1,000円
・内容:
1.「堺台場とは」小林和美氏(堺市文化財課)
2.「幕末政治史の中の堺台場」後藤敦史氏(大阪観光大学)
3.「堺台場の石材加工技術」高田祐一氏(国立文化財機構奈良文化財研究所)
4.「幕末の海防関連遺産保存・活用への道」高久智広氏(神戸市立博物館)
5. シンポジウム/司会:中西裕樹氏(高槻市立しろあと歴史館)
*図書館の展示解説(裏面参照)と、博物館のシンポジウムの両方参加される方へ
昼食は図書館・博物館の施設内ではできません。お弁当持参で大仙公園内で食
事していただくか、近隣店舗(カフェイロハなど)でお願いします。
■主催:堺台場研究会(山本書院)090-3840-9217 sakai.reki.t@gmail.com
■共催:NPO法人摂河泉地域文化研究所・協力:季刊郷土誌大阪春秋編集室 ほか