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図書館トップページ> 調べもののページ> 「図書館で解決!?」第35号 堺の地図を調べよう |
地図を調べるといっても、地図には様々な種類があり、タイトルに「地図」とついていない資料も多く、また目的によって必要とする地図が違ってきますので、調べるのは、なかなか難しいものです。今号では、特に堺に関係する地図について、その種類や調べ方をご紹介します(カッコ内は地域資料の分類番号です)。
堺の地図に関して最も利用の多いのが「住宅地図」です。区域館では、堺市全区の住宅地図を所蔵しています。最新版は貸出はできないため館内閲覧のみとなります。カウンター内に置いている館もありますので、職員にお尋ねください。
堺市の住宅地図で一番古いのは、昭和31年版です。次が昭和35年版、昭和38年版と続き、2~3年ごとに発行されています(平成以後はほぼ毎年発行)。中央図書館では昭和31年からの住宅地図を所蔵しています。ただし、美原分は平成6年からの所蔵となります。
路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額(→路線価)を調べるときに使います。美原区のみ「富田林」の方に載っています。中央図書館では、昭和55年分から所蔵しています(平成3年分まで書名は『路線価設定地域図』)。
各区役所から発行しているガイドブックには、区域の地図が載っていて、公共施設や学校の位置などを調べるのに便利です。
1つの小学校区で1枚になった住宅地図が54枚セットになっています。残念ながらすべての校区を網羅しておらず、南区は福泉中央校区のみ、美原区は作成されていません。中央図書館が所蔵しています。
一番古い発行年のものです(2万分の1の地形図)。
現在の行政範囲をすべて調べるには、『堺』以外の地図も必要です。
中央図書館では戦前の地図として、 『堺市全図』 、 『堺市街全図』 、 『堺市実測地図』 、 『堺市 大日本職業別明細図』 、 『阪堺附近製図』 等の地図もご覧いただけます。
各区役所から発行しているガイドブックには、区域の地図が載っていて、公共施設や学校の位置などを調べるのに便利です。
この資料には、洪水や地震が起こった時のハザードマップや避難時の心得、非常持ち出し品の案内など、災害に備えるための情報が載っています。
中世の堺の町絵図を見たいというお問い合わせもありますが、現存していません。今わかっている一番古い堺の町絵図は、江戸時代(1689年)の『
現物は1枚30畳分ほどの大きな絵図ですが、それを3分の1に縮小して10分割した資料です。別冊として索引や戸別位置番号図もあります。
『大阪春秋』第87号 新風書房 、 『大阪古地図むかし案内』 創元社 、 『歴博』第160号 人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 に解説が載っています。
環濠にかこまれ、碁盤状にきれいに整備された堺の町並みを見ることができます。 『フェニックス堺』 堺市 、 『大阪春秋』No.122 新風書房 にカラー口絵がついています。
堺の地図の中には、特定の地域や目的にあわせたものが数多く発行されています。別紙でご紹介します。
住所、郵便番号、施設名、Nコード等から検索して地図を表示します。航空写真に切り替えることもできます。都市計画情報や文化財情報等も検索できます。
全国都市圏の活断層の場所や海や川から台地になった場所などを調べることができます。
大阪府域(大阪市・堺市を除く)の都市計画情報や文化財情報等が確認できます。
4つの土地評価情報を見ることができます。
1固定資産税路線価等 2相続税路線価等 3地価公示価格 4都道府県地価調査価格
今回のテーマ「地図」は、分類番号では「291」になります。しかし堺市の地図を探すために、「地図」と「291」や「堺市」と「291」を掛け合わせてキーワード検索をしても、たくさんヒットしすぎて、なかなかピンポイントの資料を見つけることができません。 また、地域資料では、堺市の独自分類を使っているので、ますますややこしいことに…。
地域資料の地図関係の分類番号をご紹介します。
分類番号の数字の前の「L」は28cm以上の大きな本、「Z」は1枚ものの地図を表しています。
閲覧のご要望が多い住宅地図ですが、昔の住宅地図は、その当時の堺市域しか収録されていません。例えば、昭和31年版には、まだ堺市と合併していない登美丘町や美原町、泉北地域などは掲載されていません。過去の分を調べるときは、このことにも注意が必要です。
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