「図書館で解決!?」第14号 「家紋」について調べたい |
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普段は気にとめず生活しているのに、冠婚葬祭の時など、急にクローズアップされるものの一つに「家紋」があります。
「我が家の家紋ってどんなのだったかな?」
「この家紋には、どういういわれがあるの?」
「そもそも家紋っていったい何?」
など、家紋についてお調べの時に参考になる本をご紹介します。(事典・辞典類で貸出できない本もあります。ご了承ください。)
図書館の本は「日本十進分類法(NDC)」により分類され、基本的に分類番号の順に並んでいます。本の背表紙には、分類番号が書かれたラベルが貼ってあります。
「家紋」に関する本の分類番号は「288.6」。この番号の本が並んでいるところに行けば、「家紋」の本をご覧になれるというわけです。
このHPにある蔵書検索画面や、図書館にあるOPACを使って検索する時は、書名に「家紋」と入れる、件名に「紋章」と入れる、分類に「288.6」と入れる等々で、探してみてください。
また、ここでご紹介する下記の本の著者の名前から探すという方法もお試しください。
以下の資料では、たくさんの家紋が分類され紹介されています。
ただ、時代の流れの中で多様に変化している家紋もありますので、お探しの家紋とまったく同じものをみつけるのが難しい場合があるかもしれません。
たくさんの家紋をみていると、そのデザインの美しさ、多様さに驚かされます。
家紋の説明・由来・エピソードなどを知りたい時には、こちらの本をご覧ください。
私たちの身の周りには、家紋以外にたくさんのシンボルマークがあります。
よく知っている企業のロゴマークは、家紋よりもむしろ親しみがあるかもしれませんね。
また、ヨーロッパ諸国には、日本の家紋に相当する紋章があります。家紋からは少し離れますが、いろいろなマークをどうぞ。
自分自身を表現する、自分だけのロゴマーク「個紋」が今、人気です。Yahoo!JAPANやGoogleなどの検索サイトで「個紋」と入力し、検索してみてください。様々なサイトやブログを見ることができます。名前と生年月日から、瞬時に自分の紋がでるサイトもあります。
より深く詳しく、また原典にあたって家紋のことを調べたいという時は、下記の本をご覧頂くことになります。
但し、堺市の図書館で所蔵していても、かなり古く、利用に制限のある本もありますので、閲覧をご希望の方はカウンターでご相談ください。
一万石以上の諸侯(一部除く)旗本の家譜、家紋の名称が載っている。
「家紋」の巻には図柄も掲載されているが、この巻は中央図書館のみ所蔵。
図書館では、「家紋の本はどこにありますか?」「家紋について調べたいのですが」と質問を受けることがしばしばあります。冠婚葬祭で必要になった、お墓参りに行った時に墓石を見て家紋の存在を意識した、自分史を書く中で先祖や家紋のことを調べたくなった、歴史上の人物の家紋を見たい等々、人によって調べる動機は様々です。
家紋の本を初めてご覧になった方は、まず家紋の種類とそのバリエーションの多さに驚かれることと思います。そして、思いもよらぬものも家紋の素材として、用いられていることにも気づかれるでしょう。
家紋の多くは植物、動物、自然を図案化したものです。ここから私たちは、日本人が昔から自然に美を見いだし、自然と共に生きてきたことを知ることができます。その家紋は時代を経て現代に引き継がれ、折りにふれて私たちの生活の中に息づいているのです。
また、家紋の本は、単に「○○の家紋」を調べるために用いるだけでなく、ここから、歴史、風俗習慣、芸術、自然等様々な、興味、関心をひろげていくきっかけにもなります。
「家紋なんて私には関係ない、興味がない」という方もぜひ一度、家紋の本を手にとってご覧ください。図書館と、この「図書館で解決!?」をご活用いただければと思っています。
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