堺市 図書館トップページ調べもののページ> 「図書館で解決!?」第9号 クリスマス
戻る

「図書館で解決!?」 第9号
クリスマス(改訂版)

堺市立図書館
印刷用PDF版はこちら

絵文字:MerryChiristmas

子どもたちには、とても楽しみなクリスマス。でも、大人にとって年末は、なにかと忙しい時期です。子どもたちの「クリスマスって何?」「クリスマスツリーにはどんな意味があるの?」などの質問攻撃は、これで解決!

目次 カット:本のプレゼント

クリスマスってなに?

菱形 カット:クリスマスツリー

◆ クリスマスの概要を把握していきましょう。まずは百科事典から。

『クリスマス事典』 あすなろ書房 2001

◆ これらの事典、辞典類から、クリスマスに関する基本的なキーワードを知ることができます。図書館にあるOPACで探すとき、インターネットで探すときなど、色々な検索に、このキーワードを使って調べることができます。

キーワード    :
クリスマス X'mas 降誕 降誕祭 降誕節 聖誕祭
関連するキーワード:
サンタ サンタクロース セント・ニコラス 聖ニコラ など

目次へ

もっと知りたい OPACで探す/書架に直接行ってみる

カット:クリスマスツリー

◆ 先ほどのキーワードをOPACに入力して検索してみましょう。キーワードは「書名」のところに入れる、「件名」のところに入れる、「内容注記」のところに入れる、それぞれ出てくる資料が違いますので、色々試してみてください。

図書館の書棚(書架)を直接ながめてみると、思わぬ発見があるものです。堺市立図書館では、日本十進分類法(NDC)による分類の順に本を並べています。本の背にあるラベルの数字がこの分類を表しています。クリスマス関係の本は、以下の分類のところに多くあります。

  • 192.8(キリストの生涯)
  • 196(典礼・祭式・礼拝)
  • 386(年中行事・祭礼 )

・たとえば、こんな本が見つかります。

『クリスマスの起源』 O・クルマン/著 (教文館 1996)
『サンタクロースの謎』 賀来周一/著 講談社 2001
『サンタクロースって、だあれ?』 ロビン・クリクトン/著 教文館 1988
『サンタクロース公式ブック』 パラダイス山元/著 小学館 2007
『ヨーロッパの祝祭典』 マドレーヌ・P・コズマン/著 原書房 1986

目次へ

日本ではじめてクリスマスがおこなわれたのは堺?の謎

◆ 「もののはじまりなんでも堺」、クリスマスも堺がはじまり、というのは本当でしょうか?

『むかしの堺』 別所やそじ、尼見清市/共著 あかがね印刷 1994 p.284
『小さなぎんのほし』 たにしんすけ/作 ポプラ社 2003 奥付

確かに書いてありますね。でもちょっと待って。別の本も見てみましょう。

『クリスマス どうやって日本に定着したか』 クラウス・クラハト/著 角川書店 1999

「1552年、現在の山口県がはじまり」、とも書いてありますね。

実は、はじめてクリスマスのミサが行われた地については諸説があります。産経新聞平成18年5月1日付朝刊にも両方の説が掲載され、年代的には山口県の方が先、と結論づけています。

『堺市史 第2巻』(p368)には、1566年に敵対する三好三人衆と松永久秀の両軍が堺に滞在し、ともに降誕祭(クリスマスのこと)をお祝いした様子が描かれており、日本初ではないにせよ堺でのクリスマスは、大変意義深いものだったといえます。


目次へ

クリスマスの「なぜ?」あれこれ

カット:クリスマス料理を楽しむこども

◆ クリスマスに関する「なぜ?」を集めてみました。
それぞれどの本に載っているか、探してみてくださいね。

  • Q1.クリスマスはいつごろ始まったの?
  • Q2.サンタクロースの生まれたところは、どこ?
  • Q3.サンタクロースの服はなぜ赤い?
  • Q4.サンタクロースの橇(そり)を引いているトナカイの名前は何?
  • Q5.毎年、夏にはサンタクロースの会議があるんだって?
  • Q6.サンタクロースに怖いお供がいると聞いたことがありますが、本当?
  • Q7.夏にクリスマスをするところがあるのですか?
『サンタクロースとクリスマス』 C・ルパニョール/著 東京書籍 1983
『サンタクロース学入門』 荻原雄一/著 高文堂出版社 1997
『サンタクロースの謎』 賀来周一/著 講談社 2001
『クリスマスおもしろ事典』 日本キリスト教団出版局 2003
『クリスマスの起源』 O・クルマン/著 教文館 1996
『サンタクロースの大旅行』 葛野浩昭/著 岩波書店 1988
『サンタクロース公式ブック』 パラダイス山元/著 小学館 2007
『サンタクロース伝説の誕生』 コレット・メシャン/著 原書房 1991
『クリスマス・ウォッチング』 デズモンド・モリス/著 扶桑社 1994
『クリスマスのまえのばん』 クレメント・ムーア/著 福音館書店 1996
『クリスマス物語集』 中村妙子/編訳 偕成社 1979
『クリスマス・クリスマス』 角野栄子/著 福音館書店 1992

クリスマスの「なぜ?」の答えが載っている本は


目次へ

クリスマスには何を読む?

◆ クリスマスの絵本やクリスマスを背景とする小説もたくさんあります。これまでにあげたもの以外で、定番といえるもの、近年に出版されたものの中からご紹介します。

・小説

『クリスマス・キャロル』 チャールズ・ディケンズ/著 

(各社より出版されています)

『賢者の贈り物』 O・ヘンリー/著 

(短編集に収録されているものもあり、こちらも各社より出版されています)

・児童向け・絵本

『サンタクロースっているんでしょうか?』 偕成社 1977

*Yes, Virginiaで始まるニューヨークサン紙の有名な社説。

『馬小屋のクリスマス』 アストリッド・リンドグレーン/文、ラーシュ・クリンティング/絵 ラトルズ 2006
『クリスマスのはじまり』 レイチェル・ビリントン/作、バーバラ・ブラウン/絵 佑学社 1983
『クリスマスのふしぎなはこ』 長谷川摂子/文、斉藤俊行/絵 福音館書店 2008
『クリスマスものがたり』 ブライアン・ワイルドスミス/作・絵 太平社 1990
『さむがりやのサンタ』 レイモンド・ブリッグズ/作・絵 福音館書店 1974
『しずかなしずかなクリスマス・イヴのひみつ』 クレメント・クラーク・ムーア/詩、アンジェラ・バレット/絵 BL出版 2012

目次へ

前号のハロウィンに続き、欧米の年中行事の代表であるクリスマスをとりあげました。すっかり日本でも年中行事として定着しましたが、改めてその歴史や意味を問い直してみるのも面白いものです。

クリスマスに関するお問合せで多いのが、クリスマス会で紙芝居や読み聞かせをしたいけれども、何を選んだらいいですか?というものです。クリスマスに関連する絵本やおはなしは本当にたくさんあります。各図書館の児童書コーナーには、いろいろなテーマがどの児童書に載っているかを調べるための本(「書誌」といいます)があります。対象となる年齢が書かれているものも多く、小・中学生の調べ物の問合せによく利用されています。

また、クリスマスの時期には、いろいろな雑誌でクリスマスを特集します。その中で、「クリスマスに読むなら」と、書評、紹介を掲載していることもあり、参考にしていただけるのではないでしょうか。

このような行事をきっかけに、様々な本と出会い、日々の暮らしがより楽しく豊かなものになることを願っています。

(紹介した情報は、平成24(2012)年12月20日現在のものです。)