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ビブリオバトルinさかい >知的書評合戦ビブリオバトル 第27回 |
第27回目のビブリオバトルinさかいを開催しました。
外は35度を超える強烈な日差しです。
今日のテーマは「南国のビーチで読みたくなる本」ですが、
はにぼんたちは、図書館で本を読む方がお好みの様です。
2時になりました。
ビブリオバトルの時間です!
今回のテーマは「南国のビーチで読みたくなる本」です。
「ビブリオバトルってなに?どんなことをするの?」
倶楽部員からの説明のあと、アイスブレイクタイムです。
今回は、「『海』という漢字を含む四字熟語」です。
隣り合った方と2~3名一組となり、知恵を出し合い、1分間考えます。思いついた数の多い組が優勝です。
3問正解したペアが優勝し、特製ブックカバーが送られました。
ほどよく会場の雰囲気も温まり、ビブリオバトル本番です。
今回の発表者は5人です。
まずはくじ引きで発表の順番を決めます。
1番くじを引いた方から、希望の発表順を選んでもらいます。
発表順序も決まり、ビブリオバトル スタートです!
すべての発表と質疑が終わり、「一番読みたくなった本」に挙手で投票します。
接戦を制した、チャンプ本は?
テーマは「南国のビーチで読みたくなる本」ということで、その場で過ごすひとときをより充実させてくれそうな一冊をえらびました。 紹介したのは、ロンドンに住む孤独な画家と、南の島に暮らす謎めいた女性の文通による交流を描いた、作りこまれた大人向け翻訳絵本です。
実物そっくりに再現された絵はがきと封書の数々は、宛名書きや切手の消印はもちろんのこと、
差出人によって筆跡まで異なっており、封書の方はなんと実際に便箋をおさめた封筒が本に貼りつけてあるという力の入れよう。
タイプライターで打ち込まれた文章ですら、わざわざミスした部分を手書きで修正してあるという芸の細かさなのです。
地の文は、ラストページのわずか数行しか存在しません。
2人の筆を通してのみ語られる断片的でかたよった情報だけが、物語をつむぎ出していきます。
奇妙な感覚におちいりながら、ページを繰る手ももどかしく彼らの手紙を読み進めていくと……。
夏のひざしが降りそそぐ砂浜の上でさえ、思わず寒気を感じてしまうような衝撃の結末が、そこにたどりつく読者を待ち受けています。
読むというより体感するという言葉がふさわしいような作品です。
島の情景がリアルに肌で感じられるようなところに身をおけば、いっそう楽しめるのではないでしょうか。
紹介された本(発表順) |
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「不思議な文通 グリフィンとサビーヌ」
ニック・バントック/絵・文 河出書房新社 1992
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「クジラが見る夢」 池沢 夏樹/著 新潮社 1998 |
「「しないこと」リストのすすめ 人生を豊かにする引き算の発想」
辻 信一/著 ポプラ社 2014
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「コーヒーが冷めないうちに」 川口 俊和/著 サンマーク出版 2015 |
「神の子どもたちはみな踊る」 村上 春樹/著 新潮社 2000 |
発表者には発表本や発表者名が書かれた
「コミュニケーションカード」(20枚)をお渡ししています。
コミュニケーションカードをもらうと共に、質問や感想を伝えてみてはいかがでしょう?
ビブリオバトル終了後は、発表者と観戦者のコミュニケーションをより深めるため、集会室にて懇親会を行いました。
5分間では発表しきれなかったこと、質問できなかったこと、本について、読書について・・・皆さん話は尽きない様子でした。
懇親会は毎回開催しています。お気軽にご参加ください。
第28回:テーマ「外国の方にお勧めの日本人作家の本」
平成28年10月16日(日)14時から
発表者6人・観戦者30人(当日先着)募集中
発表の申込みは中央図書館まで。
来館または電話(072-244-3811)、ビブリオバトル申込みメールで。
(メール件名は「ビブリオバトル申込み」としてください。)
折り返し担当者からご連絡します。