「フランケンシュタイン」

観戦者のコメント

• 科学の発達に人間の倫理問題がいまだに追いついてないですね。難しい問題ですね。
• 人による生命の創造は、倫理的にはではあり得ないと否定は簡単ですが、もし自分にそうした技術があり、自分を含め身近な人の生命に危機が訪れた時に、禁断に手を染めるような誘惑に負けない自信は…ありません。
  その意味で、著者のシェリーが取り上げた主題はとても重いものだと思います。
  また、その先見性に拍手です。
• iPS細胞の話など現代に合わせたご説明で大変わかりやすかったです

「冷たい方程式」

観戦者のコメント

• SFの中での善悪を越えた非情な選択は現実でもあり得るだけにぞっとしました。
• 犯罪があり得ない世界の人（いわば、天国の住民のような人）が、犯罪も善意も混沌としたるつぼの現世に降り立った時に、どうなってしまうのか。白は簡単に黒に染まるのか。それとも…。
  ラストが、とても気になる本でした。

「セックスしたがる男、愛を求める女」

観戦者のコメント

• この本が発表本だとは知りませんでした。
  女性は聞きづらかったのではないでしょうか。
• ステレオタイプに男女像を定めるのはいかがなものか？と思いつつ、そうかもなぁとも思ってしまった。
• 男と女はうまくコミュニケーションできない。果して理解し合えるのか？
  昔からよく言われている永遠のテーマですね。

「INTERNATIONAL STANDARD ISO26000　英語対訳版」

観戦者のコメント

• 今回のテーマからは全く想像できなかった本です。
• ISOについては「何となく聞いたことはあるけど…」というぐらいの認識でした。
  一般的には、まだまだなじみが薄いのではと思いました。
• 企業の社会的責任が話題となる現在、ISOは個人が企業と戦う武器となるという発想はオモシロイと思った。

「中学生までに読んでおきたい哲学 2　悪のしくみ」

観戦者のコメント

• 国語の教科書のような装丁の本だなと思った。
  内容は子どもにはちょっと難しいかも。
• 実際に、著者は子どもに向けてどのようにこの重いテーマを語っているのか
  ぜひ読んでみたいと思う。
• 子ども向けの解説本シリーズとしては、例えば「新幹線の秘密」等のような 分かりやすいものならばすぐ思いつくけれど、哲学を取り上げた、その作者と 出版社の発想の柔軟さが素晴らしいと思います。
  

すべての発表と質疑が終わり、「一番読みたくなった本」に挙手で投票します。
発表を聞いて、気になった点、もっと知りたいところ等あれば、
遠慮せずに質問してください。

接戦を制した、チャンプ本は？

投票の結果、第22回のチャンプ本に輝いたのは
「冷たい方程式」（発表者：山本弘さん）でした！

【チャンプ本発表者からのコメント】

チャンプ本に選んでいただきありがとうございます！
「冷たい方程式」は長いＳＦの歴史の中でも短編のベスト５に入るとされている傑作です。感動的な話なので、この機会にＳＦファンでない方にもぜひ読んでいただきたいです。
他にも、会場で紹介したシェクリイの「徘徊許可証」、コットレルの「危険！幼児逃亡中」など、笑える話やサスペンスあふれる話がいろいろ。これ一冊で様々なタイプのＳＦが楽しめるので、ＳＦ入門編としてうってつけです。