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知的書評合戦
ビブリオバトルinさかい #8


平成25年(2013) 2月17日(日曜)開催

8回目のビブリオバトルinさかいを開催しました。
今回のテーマは「予想外」

画像:アイスブレイク

アイスブレイクタイムは「2月1日にネットでアクセス数が多かった記事ランキング」。
「予想外」な記事に関心が集まっていました。

画像:第8回発表者
今回の発表者は5人です。

いよいよプレゼンテーションがはじまります。
観戦者のコメントと一緒に紹介します。

画像:発表者1
「金の冠通り」
最近、子どものために児童書をいろいろとチェックしているので興味深かったです。
病床の親を介護した時に、これまでにはなかった面を見たことと重なりました。
物語の粗筋がよく分かりました。児童文学が好きなのも伝わってきました。
3冊目…読まれたのでしょうか?
画像:発表者2
「一茶」
TVで私たちが知る一茶と違う像があることは知っていたけれど、藤沢さんの人間観察豊かな文章で読んでみたいと思いました。
作者のあとがきの引用でぐっときた。
実は小林一茶はびんぼうだったとは、予想外でぼくににてる。
ユーモアを交えての解説楽しかったです。
ご本人が感じた予想外のポイントが伝わりました。
画像:発表者3
「高慢と偏見とゾンビ」
自分の境遇と重ねながらユーモアに富んだ発表で読んでみたいと思わせた。
発表者のお話が分かりやすく、是非読んでみたい。
ここにこなかったら巡り合わない本です。
そして「高慢と偏見」ももちろん読んでみます。
導入が上手でした。面白そうな内容で興味を持って聞けました。
いったいどんな本なんだろうと思わせるプレゼンで挙手しましたが、読む気はありません。
ゾンビの存在が今回のテーマにぴったりだと感じました。
しゃべりがすばらしい。腰を折られる説明のしかたがおもしろすぎて予想外だった。
画像:発表者4
「ダンス・ダンス・ダンス」
内容に触れずに作品の魅力を伝えるところがすごいなと思いました。
是非、今度読んでみたいと思います。
春樹さんはそういう読み方なのか…と私の予想外がありました。
いつも主人公はパスタをゆでるしかしてないじゃんよ…と思っていたのですが、もう一度読んでみたくなりました。
同じ作家さんの本を読んでいるからこその予想外を挙げられた紹介が面白かったです。
自分の専門をもとに語る運命論がおもしろい。
プレゼンがまとまっていて聞きやすかったです。
自分の考え方も入っていて、作品にすごく興味が持てました。
ムラカミハルキの作品は私も苦手と思っているので、質問者の質問に共感してしまいました。
画像:発表者5
「暗い森のサーカス」
「ボーカロイド小説」というものを初めて知った。
作品がお好きな気持ちが伝わってきました。
ご自分の考え、感じ方があればもっと良かったと思います。
曲を知っていたので興味がわきました。
これから読んでみたいと思わされる本でした。
紹介された本(発表順)
「金の冠通り」 イルメリン・サンドマン=リリウス/作・絵 福武書店 1990
「一茶」 藤沢周平/著 文藝春秋 2009
「高慢と偏見とゾンビ」 ジェイン・オースティン/[原]著 セス・グレアム=スミス/著 二見書房 2010
「ダンス・ダンス・ダンス」 村上春樹/著 講談社 1991
「暗い森のサーカス」 マチゲリータ/著 PHP研究所 2012

それでは投票です

すべての発表と質疑が終わり、「一番読みたくなった本」を投票します。

さて今回の結果は?

画像:投票

今回のチャンプ本

激戦の末、第8回のチャンプ本は
「高慢と偏見とゾンビ」 (発表者:平林孝之さん)
に決まりました。

画像:第7回チャンプ

【チャンプからのコメント】

ビブリオバトルは合計3回目の挑戦、今回もこれは面白そうと思う発表者が他にもいる中で初めてチャンプ獲得ができて、嬉しく思っています。

何箇所かでビブリオバトルを観戦し、時々プレゼン側にも回って来ましたが、それで感じたのはビブリオバトルはそのものがエンターテインメントだということでした。
「予想外」のテーマを見た時、プレゼン自体の進行を「予想外」にして感染者――じゃなくて観戦者がドキドキワクワクするようなものにしたいと真っ先に思いました。
延々と『高慢と偏見』の紹介を続けた後で本当に紹介する本のタイトルを挙げた時、会場がドッと沸いてくれたので、目標は達成できたのかなと思ってます。

『高慢と偏見とゾンビ』は、結婚を題材にした歴史ある名作喜劇にゾンビを混ぜようとする発想がそもそも予想外ですし、それが原作の良さを壊さずに一層際立てている予想外の快作です。
原作を読んだ方も読まれてない方も、騙されたと思って一度手にとってみてください。

自分と同じ趣味を持たない人にも自分が好きな本の魅力を伝えるというのは、実際やってみるとかなり難しいことです。好きな部分を何度も読み返しているうちに、新しい魅力を発見することもあります。
阿波踊りの歌詞にも「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」というのがありますし、せっかくなら自分の作品愛をビブリオバトルで表現してみるのはどうでしょう?

バトル終了後

発表者コメント1 発表者コメント2

発表者コメント3 発表者コメント4

コミュニケーション
バトル終了後に感想を語り合うのもビブリオバトルの楽しみです。

観戦者からのコメント

画像:討論
  • マスコミの書評はあまり信用できなくなったので、ありがたい企画です。
    いい本に出会う機会でした。
  • とてもおもしろかったです。それぞれの方のプレゼンのやり方はとても参考になりました。
    仕事ではよく人前で話をしなければならないもので…
  • 他の方の読書経験を共有させて頂くことは、とても豊かなひとときでした。
    年代、性別、様々な人の話は刺激になります。
  • 仲間内で開催予定。連続で開催されているところで実演を観て、運営の参考にしたいと思って来ました。
    運営側と出演者両方で盛り上げられていることがわかりました。
  • 本当に本の好きな人たちの発表で楽しい。
  • いつも読んでいるジャンルと違って面白かったです。
  • 初めてでしたが、いつか自分も発表したいと思いました。楽しかったです。
  • 発表者の緊張が伝わってきて、こちらもドキドキしながら見ました。
    自分の伝えたいことを言葉にするのは難しいなと思いました。

次回開催について

第9回:テーマ「おしごと」
平成25年4月28日(日) 14時から 発表者6人・観戦者30人募集中

申込みは中央図書館まで。
来館または電話(072-244-3811)、ビブリオバトル申込みメールで。
(メール件名は「ビブリオバトル申込み」としてください。)
折り返し担当者からご連絡します。

マスコットキャラクターの名前も募集中です!
詳細はニュース8号へ

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