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図書館トップページ> 図書館コラム> 地域デジタルアーカイブ百舌鳥古市古墳群特集 |
世界文化遺産登録された百舌鳥古市古墳群。
デジタルアーカイブから関連する資料を集めました。
江戸時代の初期の享保年間(1716-36)に描かれたものを、『堺市史』編纂のため大正14年(1925)に写したものです。
後円部の墳頂が仁徳天皇の御廟(墓所)として立ち入りできないよう竹垣が設置されていました。
仁徳天皇陵は明治5年(1872)に前方の一部が崩壊して石棺等が発見されましたが直ちに修復されました。
修復との関連について絵図には書かれていませんが、詳しく測量した結果を堺県令(知事)税所篤(さいしょあつし)に提出したものです。
明治36年の第5回内国勧業博覧会が大阪市と堺市を会場として開催されたため、そのときのお土産として発行されたものです。
全部で50の景色が描かれましたが、堺市では他に大浜公園、水族館、妙国寺、南宗寺、大寺などが描かれています。
明治から戦前の昭和にかけて各地の天皇陵を参拝して巡る「皇陵巡拝」が行われていました。
絵はがきはこうした背景から発行されていたと考えられます。