書名
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著者名
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出版社
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出版年
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紹介文
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時計じかけのオレンジ
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アントニイ・バージェス/著
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早川書房
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2008.09
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条件反射で人間を造り替えられるか。
人体実験の材料になった不良少年が巻き込まれる皮肉な遍歴。
医療と政治が結びつく現実を暗示する予言的SF。
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恍惚の人
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有吉 佐和子/著
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新潮社
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2003.02
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42年前の作品ながら、認知症問題への冷徹な視点は現在の議論を凌駕している。
認知症を避けるには長生きをしないことだと長寿社会に警鐘を鳴らす。
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フロイト
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リチャード・アッピグナネッセイ/文
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現代書館
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1980.01
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地動説、進化論に続く人類第3の屈辱、「無意識」の存在とそれによる支配を説いたフロイト。
その生涯と理論をイラストで解説した至高の1冊。
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夏の災厄
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篠田 節子/著
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文芸春秋
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1998.06
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今なお新鮮さを失わない医療パニック小説の名作。
新型病疫の恐怖が、いかに市民、行政、医療者を混乱させるかがわかる1冊。
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明日の記憶
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荻原 浩/著
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光文社
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2007.11
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若年性認知症に襲われる恐怖を描いた山本周五郎賞受賞作、兼直木賞候補作、兼本屋大賞2位作品。
いつ訪れるかしれない認知症の怖さがわかる1冊。
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閉鎖病棟
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帚木 蓬生/著
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新潮社
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1997.05
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医療小説の大御所が描く精神科病院の哀しき実態。
涙なしには読めない感動作。
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ドグラ・マグラ(上)
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夢野 久作/著
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角川書店
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1979
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精神科医療の矛盾、不条理をベースに、伝承的奇譚の世界を妖しく美しく描いた怪作。
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ドグラ・マグラ(下)
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夢野 久作/著
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角川書店
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1981
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わたしを離さないで
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カズオ・イシグロ/著
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早川書房
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2008.08
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臓器移植のドナーになるために、人為的に生まれさせられた少年少女の哀しき運命。
進みすぎた医療がどんな世界を造るかを垣間見せてくれる文芸SF。
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アルジャーノンに花束を
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ダニエル・キイス/著
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早川書房
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1999.01
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知的障害者の障害を先端医療が取り除けばどうなるのか。
医療はほんとうに人間を幸福にするのか。
シビアで哀しい問いを突きつける感動SF。
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死を求める人びと
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ベルト・カイゼル/著
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角川春樹事務所
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1998.06
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オランダで実際に安楽死を担当していた医師による実録小説。
患者側から語られることの多い安楽死を、安楽死させる側から語った傑作。
笑うに笑えないエピソードが満載。
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患者よ、がんと闘うな
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近藤 誠/著
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文芸春秋
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1996.03
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「がん放置療法」を進める近藤誠医師の「がんもどき理論」第1作。
反証しにくい仮説で、現代のがん治療の弱点、盲点を突きまくる異端の書。
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そんなバカな!
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竹内 久美子/著
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文芸春秋
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1994.03
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「利己的遺伝子」の提唱者リチャード・ドーキンスの説を、面白くてかつわかりやすい例で解きほぐしたユーモア書。
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安楽死のできる国
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三井 美奈/著
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新潮社
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2003.07
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安楽死が合法化されているオランダの実態レポート。
彼の国の人がいかに精神的に自立しているかがわかる教養書。
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解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
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ウェンディ・ムーア/著
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河出書房新社
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2007.04
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研究と称して、巨人症患者の遺体を盗んだり、自分の性器に性病患者の膿を塗りつけて梅毒に感染したりした18世紀のマッドドクターの生涯をたどった伝奇書。
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大往生したけりゃ医療とかかわるな
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中村 仁一/著
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幻冬舎
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2012.01
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キャッチフレーズは「死ぬのは『がん』に限る。ただし、治療はせずに」。
コペルニクス的転換で、死に対する医療の無力を赤裸々に語った快書。
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